IBFの154ポンド級ランキングで4位に入ってから3週間、元Ringおよび統一ウェルター級王者の
ジャロン・エニスが、待望の階級デビューを控え、WBCのジュニアミドル級で1位挑戦者に指名された。
フィラデルフィア出身の28歳の新星、ジャロン・エニスは2024年にエディ・ハーン率いるマッチルームと契約。英国の
ジョシュ・ケリー、ポルトガル在住のアンゴラ人挑戦者
ウィスマ・リマ、デトロイトの
チャールズ・コンウェルとの対戦が噂されている。
最近離れた階級に戻ると、7月19日にWBC王者
マリオ・バリオスと物議を
醸した12回判定2-0の引き分けを演じ、最近殿堂入りした
マニー・パッキャオがWBCの新たな1位挑戦者に就いた。
他階級では、元世界王者の
ダニエル・デュボア(IBF)、
アルベルト・プエジョ(WBC)、
寺地拳四朗(WBC/WBA)がそれぞれの階級で新たにランクイン。全員が1位または2位に位置しており、近く世界王座奪還への道が始まる見込みだ。
ハムザ・シーラーズにとって7月は記憶に残る月となった。リングIIIのメインイベントとしてニューヨークで行われたスーパー・ミドル級デビュー戦で、エドガー・ベルランガを
5回TKOで粉砕したのだ。26歳のシーラーズはIBFで5位、WBOで2位にランクアップし、
WBCではジャーモール・チャーロを抜いて168ポンド級のトップに躍り出た。カネロ対スクールのアンダーカードでフランスのブルーノ・シュラスにリベンジを果たした後に
ドーピング検査で失格となったアイメ・ムングイアが、ランキングに復帰し2位に位置付けられた。これは、
6月にオリンピック王者ガラル・ヤファイを12回判定で下した後に同様の措置が取られたフライ級挑戦者フランシスコ・ロドリゲス・ジュニアの決定と一致している。
急上昇と急降下選手一覧
ミドル級:
シェーン・モズリー・ジュニア(22勝4敗、12KO)は長期の不活動によりWBOランキングから外れ、今月のWBCランキングでは4位から10位へ6ランク降格した。2024年7月に元王者ダニエル・ジェイコブスに判定勝ちしたラスベガス在住のモズリーだが、昨年1年間試合をしなかったため、先月にはリング誌のトップ10ランキングからも外れている。
スーパーウェルター級(ジュニアミドル級):元WBO世界王者
ティム・チュー(25勝3敗、18KO)は、予想通りランクを8つ落とし、3位から11位へ降格した。バリオス対パッキャオ戦のアンダーカードで行われた
セバスチャン・フンドラとの再戦で、8回開始のゴングに応じなかったためだ。
ライトフライ級:元WBOミニマム級王者の
谷口将隆は、先週日曜に井上拓真を5回ストップした勢いで、108ポンド級ランキングを一気に9ランク上げ6位に浮上した。また、この階級では今月新王者が誕生した。
カルロス・カニサレスが2日前にパンヤ・プラダブスリとの再戦を制し、王座を獲得した。ジュニアウェルター級:ピアース・オリアリーは
初のヨーロッパタイトル防衛戦に向けて準備を進めており、無敗のアイルランド人挑戦者は、140ポンド級ランキングで3ランク上昇した4人のボクサーのうちの一人だ。ほかにはリンドルフォ・デルガド、モブラディン・ビヤルスラノフ、アダム・アジムがいる。
デルガドはIBF元王者
リアム・パロとの挑戦者決定戦を予定していたが、オーストラリア人のパロが
ウェルター級に転向すると発表した。一方、ビヤルスラノフ(19勝無敗、16KO)は6月5日にスペインのプロ戦績19勝1敗のアントニオ・コラドを3回で仕留め、
精力的に活動を続けている。
ボクサー(Boxxer)傘下のIBO世界王者アジムは、同じ週末にメキシコのエリオット・チャベスと試合を予定していたが、30歳の挑戦者は
試合当日にサウナ使用が判明したため、BBBofC(英国ボクシング管理委員会)から許可が取り消された。なお、この試合は143ポンドのキャッチウェイトで行われる予定だった。