トレーニング中の負傷により対戦を一度見送ってから5か月、シャバズ・マスード対ピーター・マクグレイル戦が海外で実現する運びとなった。
両者はスーパーバンタム級で12ラウンドの激突を行い、会場はモナコ・サル・デ・ゼトワール(Salle des Étoiles)。
DAZNを通じて世界中に配信される。
懸けられるのは空位のヨーロピアンタイトルであり、このベルトは元々
デニス・マッキャンが保持していたが、活動停止により剥奪された。その後、マッキャンはマクグレイルとの防衛戦を予定していたが、2024年12月に予定されていた
試合を前に薬物検査で問題が発覚した。
マスードにとっては約1年ぶりの試合となり、前回は
リアム・デイビスを相手にキャリア最高のパフォーマンスを披露し、激しい12ラウンドのスプリット判定勝を収めた。
一方、マクグレイル(12勝1敗、6KO)は、代役選手との厳しい試合を2度乗り越えてきた。まず
昨年12月にマッキャンの代役リース・エドワーズを下し、続いて6月21日に伏兵イオヌット・バルータを撃破した。
ベン・デイビソンの指導を受けるマスードは、世界でも屈指の高級地モンテカルロでメインイベントを務めることに興奮しており、観客が楽しめる試合になると語っている(プロモーション発表文より)。
セミメインでは、ブラジルの
ベアトリス・フェレイラが、トルコの強打者
エリフ・ヌル・トゥルハンを迎え、IBF世界ライト級王座の4度目の防衛戦に臨む。両者ともに無敗同士の注目カードである。
トゥルハン(11勝0敗、7KO)は
先月『ザ・リング・マガジン』の取材で、130ポンドおよび135ポンド級で戦う意欲を語っていた。今回、彼女は正規の世界タイトル獲得のチャンスを手にした形であり、その裏ではWBA女子ジュニアライト級王者
アリシア・バウムガードナーがレイラ・ボードワン戦を控えている。
イスタンブール出身の30歳トゥルハンは、過去1年で3連続KO勝ちを挙げ人気急上昇中。長年注目してきたフェレイラとの戦いに向け、「真の戦争になる」と意気込みを語っている。一方のフェレイラも臆する様子はない。
プレスリリースによると、王者フェレイラは次のように述べている。「私は常に大きな評判を背負ってリングに上がるが、挑戦が大きければ大きいほど、自分の力を最大限に発揮できる。世界で最も強いことを証明するためなら、誰とでも戦う準備ができている。」
ウォーカーは、
4週間前に元対戦相手ルイス・クロッカーがIBF王者となる様子を見ており、自身も世界レベルへと名を押し上げるチャンスを狙っている。今回、マコーマックという同じくデイビソン門下の強豪を倒せば、その道は開けるだろう。
「アマチュア時代、私は世界中を回って戦ってきたが、モンテカルロはまだ訪れたことのない数少ない場所のひとつだ」と
マコーマックは語る。
「自分とコナは勢いに乗る2人のファイターだ。多くの人が彼が現王者ルイス・クロッカーに勝っていたと考えている。だからこそ、この試合で強烈な印象を残したい。」
対戦相手はウガンダのハーバート・マトブ(9勝1敗、8KO)。彼は本来200ポンド級で戦っており、今年2月には高評価のクルーザー級コンテンダー、ウマル・サラモフに2ラウンドでKO負けを喫している。
一方、スーパーライト級の
ショーン・マコームは、地元モナコ出身のヒューゴ・ミカレフ(11勝0敗、3KO)との試合に向け、世界レベルのパフォーマンスを披露したいという強い意欲を語った。
マコームは先月シェフィールドでベン・クロッカー戦に臨み、初回にダウンを喫しながらも立て直して判定勝ちを収めており、その復帰戦となる今回に向けて闘志を燃やしている。