アリシア・バウムガードナーはWBC世界スーパーフェザー級王座を返上し、その翌週、レイラ・ボードワンとの統一戦防衛戦が11月14日、マイアミで行われるジェイク・ポール対ガーボンタ・デービスのエキシビションマッチをメインに据えたビッグイベントで発表された。

31歳（16勝1敗7KO）のバウムガードナーは、将来的に階級を上げていく意向を隠しておらず、元ライバルのミカエラ・メイヤーが続けている道を歩もうとしている。しかし、もし今回の試合に勝利すれば、オハイオ出身の彼女を待ち受ける新たな挑戦者がいる。

トルコの新星エリフ・ヌル・トゥルハン（11勝0敗7KO）は、過去半年間にアウェーで鮮烈なKO勝利を重ねて名を上げた。3月にはショーナ・ブラウンを圧倒して汗もかかずに退けた直後、エディ・ハーン率いるマッチルームと契約。現在では二階級での将来性が期待されている。

当時ベルファストで行われた試合後、ハーンはインタビューでその印象的なアウェー勝利を語った。

「彼女はこの数年間、ほぼ毎日のように『チャンスをください』とメッセージを送ってきた。そして10日間の準備で世界タイトル挑戦者決定戦を引き受けた。いまや女子ボクシングで最もエキサイティングなファイターの一人であり、135ポンドでキャロライン・デュボアの指名挑戦者になっている。彼女のチームは舞台裏でも勝利を疑っていなかった」

BOXXER所属のデュボア（11勝0敗1分5KO）は、その2週間後にシン・ボミレ相手に激闘の末、判定でWBC世界王座を防衛した。プロモーターのベン・シャロームは「ビッグファイト」を約束しているが、その後リングに戻っていない。

トゥルハンはその一方で、“ロード・ウォリアー”としての姿勢を貫き、今度はフランス・パリで再び見事なアウェー勝利を収めた。8月28日のスーパーフェザー級（ジュニアライト級）戦でリマ・アヤディを6回KOで下し、無敗の戦績を持っていた相手からその無敗を奪って衝撃を与えた。

強烈な右で36歳のアヤディをマットに伏せさせ、返しのない8連打が決定打となって、レフェリーのブルーノ・デュボワが試合を止めた。これにより、トゥルハンはWBAの暫定世界王座を手中に収めた。次の動きについては、彼女は続報を待っている。

チームメンバー兼通訳のジェム・ハッサンを通じて、彼女は『ザ・リング・マガジン』にこう語った。「エディと話し合っている最中で、近いうちに何かが決まる可能性はある——ただ、まだ確定ではない。年内にそれ［もう一戦］を実現させる計画である。」

女子ボクシングにおける「3分×12ラウンド制」に挑む意思について問われると、ここ数年一部で論点となってきたこの問題に対し、30歳のトゥルハンは動じなかった。

「世界のトップであれば、12ラウンド3分制は当たり前であるべきだし、それが本来の姿だと思う。そうすることで私たちも男と同じように実力を示せる。もし世界一なら、女性であることがそれを変える理由にはならない。私たちは普段から15〜20ラウンド分、3〜4分の練習をしているので、それに切り替えるのは難しくない。それが私たちのトレーニングだからだ。男女の平等を実現したいし、それについては以前から考えてきたことである。」

さらにトゥルハンは二つの階級を行き来する用意があると明言。130ポンドで暫定王座を保持することは、デュボアの指名挑戦者でいるよりも大きな発言力を持つと理解している。マッチルームとBOXXERは他団体との共同興行をあまり行わず、ベアトリス・フェレイラとの統一戦崩壊を見ても、今回も実現は難しいと見られる。

フェレイラ（8勝0敗2KO）は、母国ブラジルのサンパウロで土曜夜に行われた試合でマイラ・モネオに10回判定勝ちを収め、IBF世界ライト級王座の3度目の防衛に成功した。一方、同じ王者であるテリー・ハーパー（WBO）とステファニー・ハン（WBA）は、試合日程の正式決定を待っているところである。

トゥルハンは、アルトゥール・ベテルビエフを想起させる冷静沈着で計算高いファイターとして評価されている。その神秘性が同時代の多くの選手とは異なるかたちでファンの心をつかみ、とりわけハイライト映像行きの場面をしばしば生むエキサイティングなスタイルが、その魅力をいっそう際立たせている。

『The Ring』の世界スーパーフェザー級5位にランクされる彼女にKOパワーの秘密を尋ねると、笑いながら答えた。

「かなり遺伝の影響が大きいと思う。両親はどちらもスポーツ選手で、私はずっとスポーツに関わってきた。3歳の頃から父に常にアクティブでいるように促されてきて、自宅にジムがあったのでそこで練習していた。とにかく一生懸命やり、全力を尽くし、ハードに練習するだけだ。

毎回の練習を世界タイトルマッチのつもりで臨んでいる。それが私を強くする。痛みは人を強くするし、それを信条として生きている。それが力を与えてくれる。最も努力した者が勝つと私は信じている。」

さらに彼女は、10年以上コンビを組んできたヘッドトレーナーのアグムル・ウルサルを称賛することも忘れない。ウルサルは対戦相手を研究し、攻略の糸口を見つけるプランニングから試合中の戦術まで導いてきた存在であり、潜在的なバウムガードナー戦についても柔軟な視点を持っている。

「アグムルは私の試練の時も常にそばにいてくれた。リングの中でも外でも、誰よりも近くで支えてくれた。彼がいなければ私はリングに立っていないだろう。

アリシアは非常に優れたボクサーで、闘志旺盛でテクニカルでもある。しかし彼女は私のことを知らないし、お互い実際にリングで向かい合うまでは理解し合えないだろう。」

まずはバウムガードナーが『The Ring』誌と統一王座の防衛戦に挑むことが先決である。相手はケベック出身のレイラ・ボードワン（13勝1敗2KO）。彼女は同郷のキム・クラベルが長期王者を撃破して世界王座を奪った偉業を再現したいと望んでいる。

トゥルハンはこれまで通り勝ち続ければよい。それだけで、バウムガードナーの野心的な計画を阻む存在として立ちはだかる日はすぐに訪れるだろう。