2025年最大のボクシングの週末を経て、
『The Ring』誌の最新ランキング更新では、全体にわたる変動があり、新たなパウンド・フォー・パウンド(P4P)ナンバーワンが誕生した。
P4Pリストの動きに加えて、7つの階級で変動が起きている。
土曜の夜、
テレンス・クロフォードは
サウル「カネロ」アルバレスに対する判定勝利で、『The Ring』誌と4団体統一スーパーミドル級王者となり、その時代における最強のボクサーであることを事実上証明した。「バド」はこれで5階級制覇、3階級での統一王者、そしてリング誌タイトルを4度獲得したことになる。
ラスベガスのアレジアント・スタジアムで行われ、Netflixで生配信されたこの試合のアンダーカードでは、
クリスチャン・エンビリとレスター・マルティネスが年間最優秀試合候補となる激闘を演じ、スプリットドローに終わった。
同じ大会でブランドン・アダムスも登場し、
セルヒー・ボハチュクとの再戦を行い、今回は10ラウンドの判定で勝利を収めた。
翌日の日曜には、井上尚弥が名古屋で
ムロジョン・アフマダリエフに判定で完勝し、リング誌および統一スーパーバンタム級王座を防衛した。
同じ興行では、クリスチャン・メディナが
武居由樹を4ラウンドTKOで下し、新WBOバンタム級王者となった。
以下に、変動のあった7階級のランキングを示す。
※太字は階級内での順位変動を示す。
スーパーミドル級
カネロ・アルバレスはクロフォードが王者となったことで1位に浮上。レスター・マルティネスが4位にランクイン。オスレイズ・イグレシアスがクリスチャン・ムビリを飛び越えて2位に上昇。
王座 テレンス・クロフォード(米国)42勝0敗(31KO)
1位 カネロ・アルバレス(メキシコ)63勝3敗2分(39KO)
2位 オスレイズ・イグレシアス(キューバ)14勝0敗(13KO)
3位 クリスチャン・エンビリ(フランス)29勝0敗1分(24KO)
4位 レスター・マルティネス(グアテマラ)19勝0敗1分(16KO)
5位 ディエゴ・パチェコ(米国)24勝0敗(18KO)
6位 ホセ・アルマンド・レセンディス(メキシコ)16勝2敗(11KO)
7位 カレブ・プラント(米国)23勝3敗(14KO)
8位 ハムザ・シェラーズ(英国)22勝0敗1分(18KO)
9位 ブルーノ・スラーチ(フランス)26勝1敗2分(5KO)
10位 ウィリアム・スカル(キューバ)23勝1敗(9KO)
ミドル級
エリスランディ・ララは長期の試合間隔により3位からランキング外に。その他の選手は1つずつ順位を上げ、新たにマーキス・テイラーが10位にランクイン。
王座 (空位)
1位 ジャニベク・アリムハヌリ(カザフスタン)17勝0敗(12KO)
2位 カルロス・アダメス(ドミニカ共和国)24勝1敗1分(18KO)
3位 クリス・ユーバンク・ジュニア(英国)35勝3敗(25KO)
4位 ヨエンリ・ヘルナンデス(キューバ)8勝0敗(7KO)
5位 トロイ・アイズリー(米国)15勝0敗(5KO)
6位 エティノサ・オリハ(イタリア)21勝0敗(9KO)
7位 アーロン・マッケナ(アイルランド)20勝0敗(10KO)
8位 オースティン・ウィリアムズ(米国)19勝1敗(13KO)
9位 デンゼル・ベントリー(英国)21勝3敗1分(17KO)
10位 マーキス・テイラー(米国)18勝1敗2分(3KO)
スーパーウェルター級(ジュニアミドル級)
テレンス・クロフォードはスーパーミドル級に移行したためランキングから外れた。新たな1位はバージル・オルティス。新7位にはブランドン・アダムスがランクイン。
王座(空位)
1位 バージル・オルティス(米国)23勝0敗(21KO)
2位 セバスチャン・フンドラ(米国)23勝1敗1分(15KO)
3位 イスラエル・マドリモフ(ウズベキスタン)10勝2敗1分(7KO)
4位 バフラム・ムルタザリエフ(ロシア)23勝0敗(17KO)
5位 エリクソン・ルビン(米国)27勝2敗(19KO)
6位 ザンダー・サイヤス(プエルトリコ)22勝0敗(13KO)
7位 ブランドン・アダムス(米国)26勝4敗(16KO)
8位 ヘスス・ラモス(米国)23勝1敗(19KO)
9位 アバス・バラオウ(ドイツ)17勝1敗(9KO)
10位 セルヒー・ボハチュク(ウクライナ)26勝3敗(24KO)
ジュニアフェザー級
ルイス・ネリとムロジョン・アフマダリエフが2位と3位を入れ替え。
王座 井上尚弥(日本)31勝0敗(27KO)
1位 マーロン・タパレス(フィリピン)40勝4敗(21KO)
2位 ルイス・ネリ(メキシコ)36勝2敗(28KO)
3位 ムロジョン・アフマダリエフ(ウズベキスタン)14勝2敗(11KO)
4位 サム・グッドマン(オーストラリア)20勝1敗(8KO)
5位 アラン・ピカソ(メキシコ)32勝0敗1分(17KO)
6位 シャバズ・マスード(英国)14勝0敗(4KO)
7位 TJ・ドヘニー(アイルランド)26勝6敗(20KO)
8位 ラモン・カルデナス(米国)26勝2敗(14KO)
9位 セバスチャン・ヘルナンデス(メキシコ)20勝0敗(18KO)
10位 村田昴(日本)10勝0敗(10KO)
バンタム級
新ランキングとしてクリスチャン・メディナが2位に。武居由樹は2位から7位に降下。ケネス・リョーバーはランキング外へ。
王座 中谷潤人(日本)31勝0敗(24KO)
1位 堤聖也(日本)12勝0敗3分(8KO)
2位 クリスチャン・メディナ(メキシコ)26勝4敗(19KO)
3位 西田凌佑(日本)10勝1敗(2KO)
4位 井上拓真(日本)20勝2敗(5KO)
5位 比嘉大吾(日本)21勝3敗3分(19KO)
6位 アントニオ・バルガス(米国)19勝1敗1分(11KO)
7位 武居由樹(日本)11勝1敗(9KO)
8位 那須川天心(日本)7勝0敗(2KO)
9位 ジェイソン・モロニー(オーストラリア)27勝4敗(19KO)
10位 ジェイビエル・シントロン(プエルトリコ)13勝1敗(6KO)
フライ級
アンソニー・オラスクアガが8位から6位に上昇。アンヘル・アヤラが6位から7位に降下。フェリックス・アルバラードが7位から8位に降下。
王座 (空位)
1位 リカルド・サンドバル(米国)27勝2敗(18KO)
2位 寺地拳四朗(日本)25勝2敗(16KO)
3位 阿久井政悟(日本)21勝3敗1分(11KO)
4位 矢吹正道(日本)18勝4敗(17KO)
5位 ガラル・ヤファイ(英国)9勝1敗(7KO)
6位 アンソニー・オラスクアガ(米国)10勝1敗(7KO)
7位 アンヘル・アヤラ(メキシコ)18勝1敗(8KO)
8位 フェリックス・アルバラード(ニカラグア)42勝4敗(35KO)
9位 トビアス・レイエス(アルゼンチン)17勝1敗1分(16KO)
10位 飯村樹輝弥(日本)9勝1敗(2KO)
ミニマム級(ストロー級)
松本流星が6位から5位に上昇。ジョーイ・カノイが7位から6位に。石井武志が9位から7位に上昇。高田勇仁が5位から8位に降下。ビック・サルダールが1つ下がり9位に。
王座 オスカー・コラソ(米国)12勝0敗(9KO)
1位 メルビン・ジェルサレム(フィリピン)24勝3敗(12KO)
2位 ペドロ・タドゥラン(フィリピン)18勝4敗1分(13KO)
3位 ノックアウト・CP・フレッシュマート(タイ)28勝1敗(11KO)
4位 シヤコルワ・クゼ(南アフリカ)9勝2敗1分(4KO)
5位 松本流星(日本)7勝0敗(4KO)
6位 ジョーイ・カノイ(フィリピン)24勝5敗2分(15KO)
7位 石井武志(日本)11勝1敗(8KO)
8位 高田勇仁(日本)16勝9敗3分(6KO)
9位 ビック・サルダール(フィリピン)26勝6敗(16KO)
10位 ビーベン・シバンダ(ジンバブエ)9勝1敗(3KO)
P4Pトップ10
5階級制覇を成し遂げたテレンス・クロフォードが新たな1位に。カネロ・アルバレスは8位から10位に降下。オレクサンドル・ウシク(2位)と井上尚弥(3位)はそれぞれ1つずつ降下。シャクール・スティーブンソン(8位)とデビッド・ベナビデス(9位)はそれぞれ1つずつ上昇。
1位 テレンス・クロフォード(米国)42勝0敗(31KO)
2位 オレクサンドル・ウシク(ウクライナ)24勝0敗(15KO)
3位 井上尚弥(日本)31勝0敗(27KO)
4位 ドミトリー・ビボル(ロシア)24勝1敗(12KO)
5位 アルトゥール・ベテルビエフ(ロシア)21勝1敗(20KO)
6位 ジェシー・ロドリゲス(米国)22勝0敗(15KO)
7位 中谷潤人(日本)31勝0敗(24KO)
8位 シャクール・スティーブンソン(米国)24勝0敗(11KO)
9位 デビッド・ベナビデス(米国)30勝0敗(24KO)
10位 カネロ・アルバレス(メキシコ)63勝3敗2分(39KO)