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「スマート」井上尚弥、ムロジョン・アフマダリエフを圧倒しRing王座を防衛
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Tom Gray
Tom Gray
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「スマート」井上尚弥、ムロジョン・アフマダリエフを圧倒しRing王座を防衛
日本・名古屋――待望の対戦で、パウンド・フォー・パウンドスターの井上尚弥が日曜、IGアリーナでムロジョン・アフマダリエフに12回判定勝ち(3-0)を収め、スーパーバンタム級4団体統一王座を防衛した。

ジャッジ2人が118-110、もう1人が117-111で井上を支持。Ringの採点は119-109で日本のスターに軍配が上がった。

122ポンドのRing王者である井上は、美しいボクシングを披露した。2019年のノニト・ドネアとの年間最高試合以来、初めてフルラウンドを戦ったが、地元ファンは歓喜し、試合を通じて大きな声援を送り続けた。




井上は試合後のインタビューで「スピードとテクニックを生かした素晴らしい戦略を使った。ゲームプランを貫き、フルラウンド戦えて満足している。今夜はスマートに戦えることを証明できた」と語った。

緊張感漂う立ち上がりの3分間は拮抗した展開となった。井上はジャブを繰り出し、鋭い右のボディを打ち込んだが、カウンターパンチャーとして知られる“MJ”ことアフマダリエフは、序盤らしく慎重に様子をうかがっていた。

「モンスター」が最初に本格的に牙を剥いたのは3回、挑戦者の顎に右を打ち込んだ場面だった。アフマダリエフは笑みを浮かべて応じたが、その一撃は強い意思を示すものだった。井上はギアを上げ始め、勢いに乗って燃え上がるような状態に入っていた。

左グローブを独特に揺らす仕草を見せる以外、挑戦者はほとんど手を出せなかったが、4回に鋭いバックハンドを2発ヒットさせた。しかしアフマダリエフ(14勝2敗、11KO)はすぐに倍返しを食らい、リズムをつかめずに苦しんだ。井上があまりに速いため、カウンターを合わせる隙がなかった。

爆発的なノックアウトアーティストとして称賛される井上だが、美しいボクサーとしての一面はしばしば見過ごされがちだ。中盤に差し掛かると、彼は五輪銅メダリストを手玉に取り、鮮烈な単発を次々と決めながら試合の一秒一秒を支配していた。




6回、ついにアフマダリエフが井上(31戦31勝27KO)をロープに追い込み、多彩な連打を放った場面では、会場の観衆からどよめきが起こった。 しかしその直後、王者がボディへの2、3発の連打を浴びせてウズベキスタンのファイターを後退させると、観衆の反応は歓声へと変わった。

試合も残り3分の1に入った時点で、アフマダリエフにはノックアウトしか道はなかった。大差でポイントを失い、気落ちした様子を見せていた。速さが足りず、パワーも足りず、巧さも足りない。パウンド・フォー・パウンドの偉大な王者が別次元で戦っている中で、彼を倒すには明らかに力不足だった。

9回は井上のベストラウンドとなった。容赦ない3連打を次々と浴びせ、さらにロープ際では絶妙なタイミングで右アッパーのカウンターを決めた。アフマダリエフは必死に耐えたものの、明らかにダメージを負っていた。

井上は方向を変え続け、出入りの速い動きを見せたが、アフマダリエフもいくつか有効打を決め、10回を奪うのに十分な内容を見せた。




だがチャンピオンシップラウンドに入ると、再び井上のペースに戻った。素早い動きを見せる井上がアフマダリエフを叩き続け、挑戦者は有効打を全く出せなかった。最後は、王者が見せた卓越したボクシング技術とリングIQの輝かしい披露となった。

32歳の井上は、スーパーバンタム級をほぼ席巻した。唯一の強敵――しかも本物の強敵――は、同じくパウンド・フォー・パウンドのスターであり、この日リングサイドに姿を見せていた中谷潤人だ。

3階級制覇王者の中谷は、最近バンタム級の2本の世界タイトルを返上し、標的を122ポンドに定めている。井上との対戦は日本最大の一戦であるだけでなく、世界ボクシング界においても最も注目度の高いカードのひとつだ。

その実現は2026年になる可能性が高い。

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