オレクサンドル・ウシクは、いまだ十分なスタミナをその体に残しているように見える。
38歳という年齢を迎えた現在も、『The Ring』誌、WBA、WBC、IBFのヘビー級王者であるウシクは、昨夏にウェンブリー・スタジアムで行われた
ダニエル・デュボア戦において、ほとんど汗をかくことなく5回KO勝ちを収めた。
現時点でウシクは、
『The Ring』誌のパウンド・フォー・パウンド・ランキングでトップの座に立っている。しかし、どれほど衰えを感じさせないパフォーマンスを見せ続けていようとも、将来の殿堂入りが確実視されるこの名王者は、長く戦い続けるつもりはないようだ。
「あと2試合か3試合だと思う」と、ウシクは
『ザ・リング・マガジン』のマイク・コッピンガーに語っている。
グローブを置く前に、ウシクが再び4団体統一王者の座を目指す可能性もある。これまで3度にわたって無差別級の統一王者となってきたウシクだが、
その称号は2025年末に手放したばかりである。その決断により、
ジョセフ・パーカーを破って暫定王座を獲得していたファビオ・ウォードリーが、正規王者へと昇格する道が開かれた。ウシクのマネージャーであるセルヒー・ラピンは、若い世代の選手たちにチャンスを与えたいというのが、クライアントの意向だったと明かしている。
それでも、ウシク(24勝無敗15KO)がかつて自らのものであったものを取り戻そうとする前に、まず望んでいる相手がいる。
「
デオンテイ・ワイルダーと戦いたい」と、ウシクは続けた。
ワイルダーは近年、かつてのような脅威的存在には見えなくなっている。元WBC世界ヘビー級王者は、直近6試合で4敗を喫している。
40歳となったワイルダー(44勝4敗1分43KO)は全盛期を過ぎたとの見方もあるが、
ウシク陣営はすでに、この試合を実現させるために数カ月以内の開催を視野に入れた本格的な交渉を進めている。ウシク側の見通しでは、近く合意に達し、ロサンゼルスまたはラスベガスを舞台に試合が組まれる可能性が高いという。