ロサンゼルス発 — 3階級制覇王者の
中谷潤人は、自信と闘志に満ちている。
『
ザ・リング』誌のパウンド・フォー・パウンド・ランキングで7位に位置し、WBCバンタム級王者でもある
中谷潤人は、118ポンドでの直近4試合すべてをノックアウトで制しており、今回もその再現を狙っている。
この試合は『ザ・リング』誌のバンタム級1位と2位による対戦でもあるため、空位となっていた『ザ・リング』バンタム級王座も懸けられる。
「僕は常にノックアウトを狙っています」と中谷潤人は、ロサンゼルス・ボクシングジムでの最近のトレーニング後、『ザ・リング』誌のインタビューに語った。
「王座統一は僕にとって非常に重要なことです。『ザ・リング』のベルトを獲得できれば、それは僕にとって大きな名誉です」
中谷潤人(30勝0敗、23KO)は、さまざまな階級の強豪たちとの対戦を視野に入れた壮大なプランを描いている。
“ビッグバン”中谷は、ジェシー “バム” ロドリゲス、井上尚弥、ラファエル・エスピノサといった
世界王者たちとの対戦を歓迎している。
もし両者が今後も順調に勝ち続ければ、
井上尚弥との対戦は来年5月に実現する可能性が高いと見られている。
「多くの人が“井上尚弥を倒せるとしたら中谷潤人だ”と言っているんだ」と
中谷の共同プロモーターであるボブ・アラムは『ザ・リング』誌に語った。
「だからこそ、あの試合はとてつもなく大きな意味を持つんだ。あれは“本物の、本当のビッグファイト”さ。軽量級をよく知っていて注目している人たちは、あの試合がカネロ対クロフォードに匹敵する、もしくはそれ以上に面白い試合になると考えている。そして、それは日本ボクシング史上最大の試合になるだろうね」
「日本の軽量級のボクサーたちは皆、本当に強い。トップ選手たちは本当に戦えるし、すごく規律がある」とアラムは続けた。
「中谷が今回対戦する相手(錦田)は、やりにくいタイプでサウスポーだが、中谷はしっかりとトレーニングされている。井上の次に優れた日本人ボクサーは中谷だと私は思っているよ」
錦田凌介(10勝0敗、2KO)もまた、番狂わせで脚光を浴びようと狙う
日本人王者のひとりだ。
賭けサイト「ドラフトキングス」では、中谷がマイナス1000の大本命、錦田はプラス550のアンダードッグ(格下)と予想されている。
「彼とフェイスオフしたとき、試合への覚悟が伝わってきました」と中谷は語った。
「彼はしっかり準備してくるのは分かっていますし、難しい試合になるでしょう。錦田はタイミングがいい選手です。僕は試合を通して集中を切らさず、細心の注意を払わなければなりません。勝ち続けなければ井上戦は実現しない──6月8日に結果を出すことが僕の仕事です」
Manouk Akopyanは『ザ・リング』誌の主任記者です。X(旧Twitter)およびInstagramで @ManoukAkopyan をフォローできます。