近年、バンタム級は日本人選手によって支配されている。
パウンド・フォー・パウンドのスター、
井上尚弥が
リング誌認定王者および4団体統一王者となり、彼が階級を上げて王座が分散した後も、そのタイトルは再び日本人選手によって集められた。
この階級は「ジャパンタム級」と呼ばれるようになった。
実際、
リング誌のランキングによると、上位7人すべてが日本人選手であり、この階級を完全に掌握している。
日曜日、WBC王者でパウンド・フォー・パウンドでも注目を集める
中谷潤人と、IBF王者の
西田凌佑が東京・有明コロシアムで対戦し、それぞれの王座に加えて空位のリング誌王座を懸けて戦う。
「この階級で最強の選手と戦えるのを本当に楽しみにしています」と西田はリング誌に語った。「とてもワクワクする機会です。
「彼はパウンド・フォー・パウンドでもトップクラスの非常に強い選手だと思います。どんな距離でも戦えて、全体的に強いですが、最大の強みは攻撃力だと感じています。」
しかし、背の高いサウスポーである西田は、中谷に対して自分なりの課題を突きつけられると信じている。
「中谷に対しては、計算された戦術的なアプローチを取ることが、自分にとって勝利につながる道だと思っています」と語った。
2月、西田(リング誌のバンタム級ランキングで2位)は、中谷がデビッド・クエジャルを3ラウンドで鮮やかにストップした試合の後、リング上で中谷と対面した。
その後、西田(10勝0敗、2KO)が、無敗のホセ・サラスとのIBF指名挑戦者決定戦に臨まなければならないという話が浮上し、状況はやや複雑になった。しかし、統一戦が優先され、この試合は再び実現する運びとなった。
「強い相手と戦いたかったし、中谷選手が階級を上げる前に、王者同士として戦いたいと思っていました」と西田は語った。
日本の伝統に則り、両者はビッグマッチを前に礼儀正しく接しており、言葉ではなく拳で語ろうとしている。
「僕たちはアマチュア時代もプロになってからも、一緒に練習やスパーリングをしたことはありませんが、中谷選手とそのチームにはとても敬意を抱いています」と西田。「お互いに全力を尽くす準備ができていることは間違いありません」
28歳の西田は、六島ジムで竹市康介トレーナーの下でトレーニングを積み、122ポンドの強豪で世界ランカーのイライジャ・ピアースや、欧州王者デニス・マッキャンらとスパーリングを重ねてきた。そんな彼が日本の同胞に向けて送ったメッセージはシンプルだった。
「当日は、観客に完璧な試合を見せましょう」と西田は語った。
西田のマッチメイカーであるマイク・アルタムラは、この試合の交渉を手助けし、今回の一戦が現在だけでなく歴史的にも大きな意味を持つと感じている。
「これは非常に大きなチャンスであり、真のレガシーファイトです」とアルタムラは語った。「中谷選手はこれまでの経験と実績からして当然ながら有利と見られていますが、西田凌佑がボクシング界に衝撃を与える力を持っていると私は強く確信しています。彼は試合ごとに進化しており、非常に規律正しく、競技への献身も素晴らしい。戦績以上に力を持っている選手です」
中谷潤人(30勝0敗、23KO)は、リング誌のバンタム級ランキングで1位にランクされている。
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