ロザラム(イングランド)――木曜の記者会見でマルク・ラムゼイは具体的な予想を口にすることを避け、代わりにマフムドフ陣営が
土曜のヘビー級メインイベントで起こり得るあらゆる状況に万全の準備を整えていると強調した。
アルスランベク・マフムドフ(20勝2敗、19KO)は、
デイブ・アレンに過酷なトレーニングキャンプで一切の妥協を許さなかった恐るべきノックアウト・パンチャーだ。シェフィールドのユーティリタ・アリーナで行われる今週末の試合で勝者には、さらに大きな報酬が待っていることをアレンは理解している。
「どの試合でも、スパーリングでも、トレーニングでも、毎日より良いボクサーになることを目指している。彼は本物のプロで、素晴らしいトレーニングキャンプを過ごした。言い訳なんて一切ない。勝つ準備はできているし、土曜夜にはシェフィールドのファンに最高の試合を見せるつもりだ」と、36歳のマフムドフがどんな姿を見せるのかという質問に対し、ラムゼイはマッチルームのジェイミー・ムーアに語った。
何しろ、マフムドフは直近4試合で勝敗を交互に繰り返している。
多くの評論家たちは、デイブ・アレンの番狂わせ勝利の可能性について再び期待を寄せている。その根拠として、2023年12月のアギット・カバエル戦でマフムドフがボディブローで大きなダメージを負ったことや、昨夏のグイド・ヴィアネッロ戦で度々クリーンヒットを許し、左目が腫れ上がった末に8回TKO負けを喫した試合内容が挙げられている。
ロシア出身で現在カナダを拠点とするマフムドフは、アマチュア時代に共通の対戦相手を持つ
アンソニー・ジョシュアとの対戦の可能性について言及している。しかしチーフトレーナーのラムゼイは、アレンが決して楽な相手ではないことをよく理解している。特に地元で戦う今回の試合ではなおさらだ。
「彼は本当にタフな男だ。技術面ではトップとは言えないかもしれないが、持っているものを常にすべて出し切るタイプだ。言い訳を一切しないし、そういうファイターを俺は尊敬している。彼は本物のプロだ」とラムゼイは
『ザ・リング・マガジン』に語った。
この試合の実現経緯について問われると、世界的トレーナーである彼は「お互いにとってちょうど良いタイミングだった」と受け止めている。
「前回の試合後にマッチルームからオファーがあったんだ。アルスランベクにとっても絶好のタイミングだったし、アレンにとっても試練に挑むステップアップの機会としてウィンウィンの状況だった。マフムドフは再びビッグステージに戻りたがっていたから、この試合を受けるのは迷う余地のない決断だった。」
ラムゼイは、
エリック・バジニャンやジョン・オロビオのように試合を控えた選手、そしてWBC暫定スーパーミドル級王者
クリスチャン・エンビリのように最近試合を終えた選手など、多くのボクサーを抱える忙しいジムを率いている。
しかし彼は、この週末の試合以外のことを考える余裕は持たないようにしている。
「アルスランベクは本物のプロだ。勝っても負けても常にジムに戻り、学び、成長しようとする姿勢を崩さない。魔法のような近道なんてない。すべてをプロフェッショナルな姿勢で取り組んでいるし、彼と一緒に仕事をするのは本当に素晴らしい。」