ヘビー級の
デイブ・アレン(24勝7敗2分、19KO)は、シェフィールドでのメインイベントに向けて対戦相手として
アルスランベク・マクムドフを選んだことを明かし、その候補として挙がっていた5人の“ヒットリスト”の他の名前も公表した。
アレンは今年5月、コッパーボックスで行われた
ジョニー・フィッシャーとの再戦で衝撃的なノックアウト勝ちを収め、再びヘビー級戦線に強烈な存在感を示した。
その勝利のご褒美として、アレンはマッチルーム・ボクシングとの契約を獲得。契約初戦は年内にシェフィールド・アリーナでのメインイベントとして予定されている。
当初、アレンは次戦で
ジーミー・TKVと対戦する見込みと思われていたが、最近の報道によると、代わりにロシアの強打者アルスランベク・マクムドフと対戦することが決定し、
DAZNで生中継される予定となっている。
マクムドフ(36歳)はかつて18戦全勝(17KO)を記録し、将来のヘビー級王者候補と目されていた。しかしその勢いは、2023年12月にサウジアラビア・リヤドのキングダム・アリーナで
アギット・カバイェルに4ラウンドTKOで敗れたことで止められた。その後、2024年8月には
グイド・ビアネロにも8ラウンドTKO負けを喫し、現在の戦績は20勝2敗(19KO)となっている。
アレン対マクムドフの正式発表が間近に迫る中、33歳のイングランド人ボクサー、デイブ・アレンは、今回の対戦相手を選ぶ際に断った4人の名前を明かした。
インスタグラムでのQ\&Aでアレンは次のように語った。
「他の4人は[トニー]ヨカ、[オットー]ワリン、[アレクシス]バリエール、それに[ネルソン]ヒサ。4人全員との試合が現実的だったかはわからないけど、その5人の中から“次に戦いたい相手はいるか”って聞かれたんだ。」
「俺が選んだのは、来週発表される予定の相手。アイツは怖いし、ノックアウトだけを狙ってくる。だからこそ、俺にとって勝てるスタイルだと思った。」
「次の試合に勝てば、世界レベルのヘビー級選手との対戦という話が見えてくる。負けたら、最後にもう一度だけ英国タイトルに挑戦して、それで終わりにするつもりだ。」
なお、アレンは2018年6月にすでにヨカと対戦しており、そのときはパリで10ラウンドTKO負けを喫している。しかし、ヨカはその後、ドーピング検査を複数回回避したことにより出場停止処分を受けた。
ワリンは、過去6年間で
タイソン・フューリー、アンソニー・ジョシュア、そして直近ではデレク・チゾラと対戦して敗れており、イギリスのボクシングファンにもよく知られた存在だ。これら3試合が、現在までの30戦のキャリアにおける唯一の黒星となっている。
残る2人はいずれも現在無敗で、カナダのバリエールは12勝無敗(10KO)、クイーンズベリーにプロモートされるヒサは、ポートマン・ロードでの
勝利を経て23勝無敗(21KO)となっる。6月に行われた
ファビオ・ワードリーがジャスティス・フニを劇的な10回KOで下した試合のアンダーカードでの勝利を経て。
アレンは、ジーミー・TKVとの対戦が流れた経緯についても明かした。両者は対戦に合意していたが、英国ボクシング管理委員会(BBBofC)がTKVに対して
フレイザー・クラークとの英国ヘビー級王座戦を義務付けたことで、話は最終段階で破談になったという。
彼はこう語っている。
「俺とTKVは試合に合意してて、あとは英国タイトルが懸かるのを待ってる状態だった。でも、そのときにボードがTKV対クラークを指令してきて、土壇場でダメになったんだ。」