プロモーターのフランク・ウォーレンによれば、
ハムザ・シェラーズは肘の手術を受けた
サウル「カネロ」アルバレスの再起を、ただ座して待つつもりはないという。
シェラーズは先月、ラスベガスのアレジアント・スタジアムで行われた
テレンス・クロフォード対カネロの一戦をリングサイドで観戦し、判定で敗れたカネロの姿を見届けた。
しかし、35歳のカネロ(63勝3敗2分、39KO)が、
左肘に長らく悩まされてきたとされる「関節遊離体(ルーズボディ)」を取り除くため手術台に上がることが確定し、計画は頓挫した。
ウォーレンは、カネロの手術報道によりシェラーズの進路が変わったことを認め、受け身では動かないと強調した。
「今はどうするか分からない」とウォーレンは
『ザ・リング・マガジン』に語った。「まずはカネロが手術を受け、状況が落ち着くのを待って、そこから我々の立ち位置を見極める。
だが、ハムザが尻に根を生やして座っていることはない」
『ザ・リング・マガジン』のマイク・コッピンジャーの報道によれば、カリフォルニアにおいて、カネロは10月23日に左肘の関節鏡視下手術を受ける見込みである。元スーパーミドル級4団体統一王者は、その後しばらくはスリングで腕を固定し、軽いトレーニングに復帰するまでに4〜6週間の安静を要するという。
このため、当初計画されていた2月の試合出場は不可能となり、復帰は早くても2026年の第2四半期、あるいは第3四半期になる可能性が高い。
手術と延期により、シェラーズが結局カネロと対戦しないままになる可能性はあるのかと問われると、ウォーレンは次のように付け加えた。「そうならないことを願っている」。
シェラーズは、
7月12日にニューヨーク州クイーンズのルイ・アームストロング・スタジアムで行われたエドガー・ベルランガ戦に勝利して以来、リングに上がっていない。この勝利で『The Ring』誌スーパーミドル級ランキングの8位に浮上した。現在、WBCとWBOでは2位、WBAでは4位、IBFでは6位につけている。
クロフォードがカネロに歴史的勝利を収めた直後の『ザ・リング・マガジン』のインタビューで、
シェラーズはオマハのアイコンとの対戦も歓迎すると述べ、彼を“ボクシングの新たなキング”と称した。
「俺はまだカネロと戦うこともできる」とシェラーズは語った。「だが、誰が王座を持っているかに関わらず、タイトルに挑戦したいだけだ。
もしクロフォードがそのまま保持して、この階級にとどまるなら、俺は彼と戦う。だが彼が返上するなら、俺はWBCの義務挑戦者だ。とにかくタイトルに挑む機会が欲しい」