ラスベガス — 一戦一戦着実に。
それが殿堂入りプロモーター、ボブ・アラムの信条であり、当然のことだ。というのも、ジョージア州出身の
ブライアン・ノーマン・ジュニアは、すでに世界の半分を移動し、6月19日に日本で行われるWBOウェルター級タイトル2度目の防衛戦、
佐々木尽戦に向けて準備を整えているからだ(ESPN+で配信予定)。
ノーマン(27勝無敗、21KO)は、テオフィモ・ロペス・ジュニアとの対戦や、リング誌、WBA、IBF王者であるジャロン・エニスとの王座統一戦、さらには7月19日に行われるWBC王者マリオ・バリオス対マニー・パッキャオの勝者との対戦などを視野に入れている。
しかし
アラムは、約マイナス350のオッズで有利とされているノーマンに対し、強打を誇る佐々木(19勝1敗1分、17KO)だけに集中するよう求めている。7,000マイルもの移動の末に手ぶらで帰国するようなことがあってはならないからだ。
「ブライアン・ノーマンは佐々木との厳しい試合を控えている」とアラムは『ザ・リング・マガジン』に語った。「(佐々木のプロモーターである)本田明彦氏は、日本人選手にも勝つチャンスは大いにあると言っていた。だから、どうなるか見てみよう。ブライアン・ノーマンの将来を語る前に、まず東京での試合に集中し、そこで勝ち切れることを願うべきだ。ノーマンはロペスやブーツ(ジャロン・エニス)など他の誰かとの試合を考えるべきではない。まずは佐々木と戦って勝つことが先だ。
さもなければ愚かなことだ。全力を出せなくなる。その試合に勝ってから、次に何をするかを考えればいい。うちのマッチメイカーもアドバイスをするだろう。ノーマンは非常に優れた選手だと思うが、今はまだ判断するのは早すぎる。東京での試合の内容を見てみよう。」
24歳のノーマンは現在、かつてないほどの自信を持っている。というのも、3月に行われた147ポンド王座の初防衛戦で、
デリエック・クエバスを3ラウンドでストップして勝利したことが、
両手のコンディションが万全であることの証だからだ。
佐々木はウェルター級に転向してから9連勝中と無敗を保っており、自ら望んだ試合で最年少男子世界王者の牙城を崩すべく意気込んでいる。
WBOランキング2位の23歳、東京出身の佐々木は、ラスベガスでノーマンがクエバスを圧倒した直後、バックステージで本人に直接手紙を読み上げて対戦を要求した。
Manouk Akopyan は『ザ・リング・マガジン』の主任ライターです。X(旧Twitter)とInstagramで@ManoukAkopyanをフォローしてください。