WBOウェルター級王者ブライアン・ノーマン・ジュニアは今月初め、問題を抱えていた両手が万全の状態であることを証明した。デリエック・クエバスとの試合で3ラウンドTKO勝ちを収め、王座を防衛したのだ。
ノーマン(27勝0敗、21KO)は2020年以降、左手に2回、右手に1回の手術を受けてきた。しかし、今回の圧勝劇で自信を取り戻し、直近の手術から5か月を経て完全復活を印象づけた。
「もう手の心配はない。今の俺に必要だったのはそれだけだ。今は心身ともに余裕がある。だからもう、世界を制覇する準備はできている」とノーマンはザ・リング・マガジン』誌のインタビューで語った。
「クエバス戦では汗ひとつかかなかったけど、ロッカールームでは汗をかいた。それでいいんだ。やるべきことはやった。リズムもタイミングも掴んで、やつの頭を捉えた。
彼は俺のパワーを感じて、“今日はもうやってられない”って思ったんだ。俺の勝利への執念も伝わったはずだ。俺のジョバンニ・サンティリャン戦を見ていれば分かる。試合が進むごとに俺は強くなる。弱くはならない。彼は『戻る』という選択をやめた。ビジネスとしての判断だったんだよ。」
ノーマンはクエバスを仕留めるのに、わずか9分間で30発のパンチを当てただけだった。
「ザ・アサシン(暗殺者)」の異名を持つ24歳のノーマンは、今年5月にジョバンニ・サンティリャンを10ラウンドTKOで粉砕し、WBO暫定王座を獲得。その後、テレンス・クロフォードが154ポンド級へ階級を上げたことにより、ノーマンは正規王者へ昇格した。ジョージア州出身のボクサーである。
「(サンティリャン戦の前から)自信はすでにあった。今は、これまで手のケガのせいでできなかったことを、できるようになっただけだ」とノーマンは語る。
「(サンティリャンとの)あの試合は、勝ったこと自体よりも、ケガというハンデを抱えながら勝てたことで、自信をさらに深めてくれた。完璧な状態じゃないまま王者になった。そして今、どこまで行けるかが試される。」
「俺が気にしているのは、とにかく試合を続けること。それだけだ。リングに居続けたい。ただそれだけ。チャンピオンでいる限り、大きな試合が待っているんだ。」
Manouk Akopyanは『ザ・リング・マガジン』のリードライターです。X(旧Twitter)およびInstagramでは @ManoukAkopyan で連絡可能です。