ラスベガス —
アルマンド・レセンディスが
カレブ・プラントを翻弄し、圧倒し、打ち負かして、土曜夜マンデレイ・ベイで衝撃のスプリット判定勝利を収めた。
ジャッジ2者は116-112でレセンディスを支持し、もう1人は意外にも115-113でプラントに採点した。
レセンディス(16勝2敗、12KO)は、序盤こそ優勢だったものの第5ラウンド以降に失速したプラント(23勝3敗、14KO)からWBAスーパーミドル級暫定王座を奪取した。
レセンディスのセコンドには、2019年にアンディ・ルイスのアンソニー・ジョシュア撃破を導いたマニー・ロブレスがつき、26歳のメキシコ人はキャリア最高の勝利で評価を一気に高めた。
プラントは立ち上がりに精密なジャブで距離を取り、慎重に試合を進めたが、第3ラウンドにレセンディスが反撃開始。左フック、ストレート、右の強打でプラントをぐらつかせた。
その後はボディ攻撃を交えつつ主導権を握り、第6ラウンド終了間際にはプラントをロープ際で追い込み、連打で大きなダメージを与えた。レフェリーのハーベイ・ドックが試合を中断した直後にゴングが鳴り、プラントは辛くもダウンを免れた。
第7ラウンドにはプラントも応戦したが、再びレセンディスがヒット数で上回り、主導権を維持。疲れの見えたプラントは徐々に一発ずつの攻撃が目立つようになった。
第9ラウンドにはグローブのテーピング修正で一時中断が入ったが、その直後にレセンディスは27発の有効打を記録。
第10ラウンドもレセンディスが28対9でパンチ数を上回り、鋭いアッパーでプラントに何度もクリーンヒットを浴びせた。
カネロ・アルバレス戦やデビッド・ベナビデス戦と同様、終盤に失速する傾向のあるプラントは、前戦トレバー・マカンビー戦のような巻き返しを今回は見せられなかった。
右目の上をカットし、顔面はレセンディスの強打で赤く腫れ上がった。
Manouk Akopyan は『ザ・リング』誌の主任ライター。
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