『ザ・リング』10月号がデジタル版と世界各地の書店で発売された。表紙を飾るにふさわしい存在は数少ないが、WBC王者デビッド・ベナビデスはそのひとりだ。彼は11月22日、リヤド・シーズンでアンソニー・ヤードとライトヘビー級のメインイベントを戦う。

一方で、この号には悲しい意味合いもある。先週57歳で突然この世を去った、我々の愛すべきトム・ガーバシによる最後の記事が掲載されているのだ。彼は誰からも愛され、決して誇張ではなく、卓越した物語を書くことができる筆の持ち主だった。

彼は歴代最高のライターのひとりだった。そして今号でも、彼はもうひとりの「偉大な存在」について書き残している。

近くのバーンズ＆ノーブルで、この特別な一冊を手に取ってほしい。

ドン・ストラドリー記：ドワイト・ムハンマド・クィ、ドン・エルバウム、トミー・ブルックスは、ボクシング界における多彩な人間模様の豊かさを体現した。

ジョセフ・サントリキート記：ベナビデスが、他の選手たちに敬遠されてきたこと、そしてついにビッグイベントの主役を任されることについて語る。

コリー・アードマン記：ブライアン・ノーマンは、デヴィン・ヘイニーとのブレイクスルーの可能性を秘めた一戦に、パワー、スピード、リングIQ、そして南部の誇りを持ち込む。

ディエゴ・モリーヤ記：バム・ロドリゲスに勝利すれば、フェルナンド「プーマ」マルティネスはアルゼンチンの偉大なファイターの殿堂入りを果たす可能性がある。

マイケル・ローゼンタール記：厳しい一夜のリングを乗り越える中で、アブドラ・メイソンは自分にチャンピオンの資質があることを学んだ。

ナイジェル・コリンズ記：ジミー・クラークは、ボクシングチーム全員を飲み込んだ飛行機事故から、運命のいたずらによって救われた。

トム・グレイ記：モハメド・アリとジョー・フレイジャーによる伝説的な第3戦を振り返る。

トーマス・ガーバシ記：ミドル級の伝説「マーベラス」マーヴィン・ハグラーの新伝記で、鮮烈な筆致が光る。