時間は誰も待ってくれない。
中谷潤人が統一バンタム級王座を正式に返上してからほんの数日しか経っていないが、WBCはすでに11月24日に空位王座決定戦を用意している。
急速に頭角を現しているコンテンダー
那須川天心(7勝無敗、2KO)と元王者の
井上拓真(20勝2敗、5KO)が合意に達し、2か月後に東京・新設のトヨタアリーナで行われる帝拳プロモーションズ興行のメインイベントを務めることになった。
この試合は木曜日(現地時間)、日本の首都で行われた記者会見で正式に発表され、Prime Video Japanで放送される予定となった。アンダーカードの情報は明かされなかったが、今後数週間で発表される見込みだ。
3階級制覇王者の中谷潤人(31勝無敗、24KO)は、12月にサウジアラビア遠征で初めて尽くしの一週間を迎える。
リヤド・シーズン興行で行われる井上尚弥対デビッド・ピカソ戦のアンダーカードに登場し、スーパーバンタム級デビュー戦でいきなり厳しい相手との対戦に臨むことになった。
27歳のサウスポーは、
互いが全盛期にあるうちに井上との日本人対決を実現させたいという思いを以前から公言してきた。ただし、クリスマス週のサウジアラビア首都では、両者ともに難関を突破しなければならない。
中谷の対戦相手は、これで3戦連続となる無敗の敵、メキシコのセバスチャン・エルナンデス・レイエス。一方の井上は、デビッド・ピカソ(32勝0敗1分、17KO)という体格で勝る相手と拳を交える。
帝拳ジム代表の浜田剛史は、メディアに寄せた声明の中で「最高峰でのワールドクラスの戦いになる」と宣言した。
Prime Video Japanコンテンツ責任者の石橋陽介は、カードには「他にもエキサイティングな対戦」が含まれるとし、その詳細は後日発表されると予告した。
井上は今回の世界タイトル戦で13か月ぶりにリングへ戻る。前回は2度の防衛に成功した後、
堤聖也に判定で敗れWBA王座を失っていた。
7月にはWBA王者アントニオ・バルガスの初防衛戦の
候補3人のうちの一人に挙がっていたが、負傷が癒えず出場を辞退していた。
ボクシングシーンは、29歳の井上が最終的に名高い緑と金のベルトを選ぶ前にIBFルートを模索していたと報じた。
一方、元キックボクシング王者の那須川は、プロ入りからわずか2年半で加速的に道を切り開き、寺地拳四朗対アンソニー・オラスクアガ戦のアンダーカードでデビューして以来、その約束を果たしてきた。
ジェルウィン・アシロ、元WBO王者ジェイソン・モロニー、そしてビクター・サンティランを相手に、わずか8か月の間で3戦連続10回判定勝ちを収めたことで、那須川は世界タイトル挑戦の座を手にした。