昨夜、ライトヘビー級の有力選手である
アルベルト・ラミレスと
メフメット・ウナルが、それぞれの対戦相手を早々に仕留めた。
『The Ring』誌ライトヘビー級ランキング6位のラミレスは、
これまで無敗だったマイケル・フラナリーを2ラウンドで撃破。一方、ウナルはさらに上を行き、ジャン・チェルクレウッチを初回でストップした。
つまり、Eye of The Tigerに所属するこの175ポンド級の二人は、相手を「弄ぶ」ようなことはしなかった。
そして現在、プロモーターのカミーユ・エステファンは彼らを「ビッグゲーム・ハンティング」に連れて行こうとしており、二人と話をした直後に、ライトヘビー級のビッグネームたちに挑戦状を叩きつけた。
「アルベルト・ラミレスは[WBC王者]デビッド・ベナビデスを望んでいる。両者のスタイルを考えれば、戦争のような試合になるだろう」とエステファンは語った。
「メフメット・ウナルは[ジョシュア]ブアツィを望んでいる。この試合はまさに"暴力そのもの"になる!」
ベナビデス(30勝0敗、24KO)は、今年2月にデビッド・モレルを下してWBC暫定王座を獲得し、その後2月末に
ドミトリー・ビボルがアルトゥール・ベテルビエフとの再戦で雪辱を果たしたことで、ベナビデスは正式なWBC王者に昇格した。しかし、ベボルとの3戦目が秋に予定されているため、現時点ではベナビデスとの対戦は見送られている。
元スーパーミドル級WBC王者であり無敗のアメリカ人であるベナビデスは、当初8月に初の防衛戦を行う予定だった。しかし、パートナーが最近出産したため、復帰は10月にずれ込む見通しとなっている。
現在、ラミレスは今回の勝利で戦績を(21勝0敗18KO)とし、WBCランキングで4位に位置している。上位には1位ベテルビエフ、2位モレル、3位オレクサンドル・グヴォジクが名を連ねているが、
ビボルとベテルビエフの第3戦が年内に予定されており、またベナビデスはすでにモレルとグヴォジクに勝利していることから、ラミレスは現時点でベナビデスにとって最も実現可能な対戦相手の一人と見なされるかもしれない。
一方、ブアツィ(19勝1敗、13KO)は2016年オリンピックでイギリス代表として出場。最近ではウィリー・ハッチンソンと対戦し、前半は静かな展開だったが後半に激闘となり勝利。
その勝利でWBO暫定王座を獲得したが、その後、
復調したカラム・スミスとの激闘の末に王座を失った。
ウナル(13勝無敗、11KO)はトルコ出身のファイターで、2016年オリンピックではトルコ代表として出場。ブアツィとはトーナメントの反対側の山にいた。後にカナダ・モントリオールに移住し、マーク・ラムジーの下でトレーニングを積んでいる。
このコンビは、ウナルが試合を重ねるごとに着実に成長を遂げ、ランキングを上げてきた。ウナルは攻めてくるタイプのファイターであり、ブアツィとの対戦が実現すれば、間違いなく激しい試合になると見られている。
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