報道によれば、
新たな日程は1月10日・ニューヨーク開催とされており、28歳のスミス(18勝0敗、13KO)は敵地でキャリア最大の挑戦となる2階級制覇王者
サブリエル・マティアスと対戦するまで、実に8か月半も試合間隔が空くことになる。
マティアスのプロモーターである
フレッシュ・プロダクションズは入札で190万ドルを提示して落札し、当初は来月、マティアスの地元プエルトリコでWBC世界スーパーライト級タイトル戦を開催する予定だった。マティアス(23勝2敗、22KO)は7月12日にニューヨークで行われた「リングIII」興行で
アルベルト・プエジョに12回判定勝ちし、王座を奪還。そのリング上でスミスと対面を果たしていた。しかし今回、試合はさらに2か月延期される形となり、ハーンはこの最新の進展について問われると明らかに不満をあらわにした。
「非常に失望したよ。というのも、今回のスケジュールは入札の際に定められたWBCのルール上の期限を大きく外れているからだ。本来ならその試合は12月の第1週までに行われなければならなかった。もし1月まで延期が許されるなら、我々はもっと高い金額を提示していたはずだ。年が変われば予算もリセットされるし、1月にシェフィールドで開催することだってできたんだ。」
「彼らは1月10日に試合を開催する申請を出している。最終判断はWBCの裁量に委ねられるが、少し厳しい対応だと思う。実際にその日程で実現するか見てみよう。もともとはプエルトリコでの凱旋試合になるはずだったのに、今ではなぜかバークレイズ・センターで1月10日に行われるらしい。とにかく彼らがなんとか実現できることを願うよ。もしダメなら、我々は第2入札者だから即座に試合を開催する。」
さらにハーンは続けた。9月の入札でマッチルームが171万ドルを提示していたことに触れ、今後の遅延や混乱に備えて準備万端であると語った。
「注目していてくれ。資金がきちんと預託されるか見ものだ。もしそうでなければ、マッチルームが試合をやる。ダルトンは1月にWBCタイトルを争うことになる。もちろん彼らも試合をやるつもりで入札したんだろうが、かなり大きな金額だ。もしマティアスとの報酬面で合意できなければ、どうやってそのイベントを経済的に成り立たせるのか見当もつかない。ただ、ボクシングは何が起こるかわからないからな。」
スミスは1月25日、ワリド・ウイッザを初回ノックアウトで下し、空位だったEBUヨーロピアンタイトルを獲得。その3か月後には
シェフィールドでマチュー・ジェルマンに一方的な判定勝ちを収め、WBCの指名挑戦者に昇格した。あの試合は“調整戦”として位置づけられていたが、結果的に今年最後の登場となってしまった。
WBC会長マウリシオ・スライマンは『ザ・リング』誌に対し、「これは7日間の調整であり、要請があった場合には常に制裁団体としての独自基準に基づいて日程変更を判断する」と説明した。
「入札で成立した試合は、落札から90〜120日以内に開催されることが重要なルールだ。エディもマッチルームもそのことは理解している」とスライマン会長は語った。
1月10日開催ということは、9月2日の入札からちょうど130日後にあたる。つまりスミスは一度リフレッシュ期間を挟み、11月初旬にアメリカ初戦に向けて再びトレーニングキャンプに戻ることになる。