スーパーミドル級の第二グループは群雄割拠の様相を呈しており、
ディエゴ・パチェコは4団体統一王者
カネロ・アルバレスへの挑戦権を確かなものにするべく、次なる一歩を踏み出そうとしている。
しかしまず、パチェコ(23勝無敗、18KO)は、土曜にテキサス州フリスコで行われる試合で、タフで手強い
トレバー・マッカンビー(28勝1敗、21KO)を突破しなければならない。
この一戦は、マッチルーム・ボクシングがアメリカに戻って開催する興行(東部時間午後7時/英国時間午前0時、
DAZNで配信)のセミファイナルとして行われる。メインイベントでは、ザ・リングおよびWBC王者
ジェシー・ロドリゲスとWBO王者
フゥメレラ・カフによるスーパーフライ級王座統一戦が予定されている。
「死ぬほどトレーニングしてきた」とパチェコは「ザ・リング・マガジン」のインタビューで語った。「自分の実力と努力には大きな自信がある。マッカンビーを倒して、夢に一歩近づけることが楽しみだ。」
「マッカンビーは素晴らしいファイターであり、素晴らしい相手だ。前回の試合では
カレブ・プラントに敗れたが、彼には素晴らしいものを感じた。だからこそ俺は彼と戦いたかった。ファンもこの激戦を楽しんでくれると思う。その後に何が来ても受けて立つつもりだ。ビッグファイトが控えているはずだし、エディ・ハーンには俺のためのいいプランがある。それが楽しみだ。」
パチェコは、
ここ数週間で椅子取りゲームのような動きを見せている168ポンド級(スーパーミドル級)の有力コンテンダー集団の一員だ。
エドガー・ベルランガとカレブ・プラントはともに直近の試合で敗れ、
ハイメ・ムンギアは5月3日にブルーノ・スラーチ戦の雪辱を果たしたものの、試合後に禁止薬物の陽性反応が出た。一方で、ハムザ・シェラーズ、アルマンド・レセンディス、
ジャーマル・チャーロ、ベクテミル・メリクジエフといった面々は、いずれも好調な勝利を挙げている。
Ringの同級1位コンテンダーである
クリスチャン・エンビリについては、まだ触れていない。
Ringのランキングで2位につけるパチェコとエンビリは、
ここ1年ほど互いにすれ違いを続けており、パチェコは4月に予定されていたWBC暫定王座決定戦でのエンビリ戦を回避し、代わりにマッカンビーとの試合を選んだ。エンビリは6月27日、
WBC暫定王座決定戦でマチェイ・スレツキを1ラウンドもかからずにKOで下した。一方、パチェコは8月31日、同じポーランド人のスレツキを6ラウンドかけて攻略し、TKO勝ちを収めた。
パチェコは、もし1月に無敗のコンテンダーだったスティーブン・ネルソンに12回戦の判定勝ちを収めたとき以上の内容でマカンビーを下すことができれば、次戦で注目のビッグネームとの対戦に向けて絶好の足場を築くことができるだろう。
「エンビリとの試合がしたい」とパチェコは語った。「あの試合が実現することを願っている。俺はすべてのビッグファイトを実現させたい。そのためにこの競技をやっている。準備はできている……俺は完成されたファイターだ。必要な要素はすべて持っていて、それは試合を見れば分かるはずだ。今、自分のキャリアの行き先に集中し、ワクワクしている。」
Manouk Akopyanは 「ザ・リング・マガジン」の主任ライター。XとInstagramで@ManoukAkopyanをフォロー。