閣下トゥルキ・アル・シェイクの意向が反映されれば、9月13日にラスベガスのアレジアント・スタジアムでNetflixを通じて行われるカネロ・アルバレス対テレンス・クロフォード戦のアンダーカードには、2つの注目カードが組まれることになる。

『ザ・リング』のマイク・コッピンジャーによると、アル・シェイクはWBC暫定スーパーミドル級王者クリスチャン・ムビリと新鋭レスター・マルティネスの対戦、さらにヘビー級のジャレッド・アンダーソン対ジャレル・ミラー戦の実現を望んでいるという。

無敗のスーパーミドル級同士によるこの試合が実現すれば、両者にとって短期間での再戦となる。ムビリ（29勝無敗、24KO）は6月27日にカナダでマチェイ・スレッキを初回KOで下し、暫定王座を獲得したばかり。直近5試合のうち4試合をストップ勝ちしている。

マルティネス（19勝無敗、16KO）はWBA3位、WBC7位、WBO15位にランクされており、先週の土曜日にピエール・ユベール・ディボンブとの試合が予定されていたが、試合週の冒頭で頸部と頭皮の神経の圧迫によって片頭痛に似た症状を引き起こす後頭神経痛を発症し、出場を断念せざるを得なかった。

マルティネスの試合出場がいつ許可されるかはまだ不明であり、9月13日のムビリ戦、あるいは11月22日にサウジアラビア・リヤドで行われるデビッド・ベナビデス対アンソニー・ヤードをメインとする「リングIV」興行での対戦が可能かどうかを左右する要因のひとつとなっている。

25歳のアンダーソンと36歳のミラーによる対戦は、キャリアの分岐点となる重要な一戦となる。アンダーソン（18勝1敗、15KO）はWBO5位、IBF10位、WBC13位にランクされており、昨年8月3日にマーティン・バコレに5回TKO負けを喫したが、今年2月14日の10回戦でマリオス・コリアスに判定勝ちを収め、再起を果たした。

ミラー（26勝1敗2分、22KO）は、昨年8月3日に元ヘビー級王者アンディ・ルイスと対戦し、物議を醸す多数判定ドローに終わった。6月7日にはWBA暫定ヘビー級王者ファビオ・ワードリーとの対戦が予定されていたが、肩の負傷により試合を欠場することとなった。

ミラーはWBAで世界ランキング3位に位置している。