カネロ・アルバレス対テレンス・クロフォードによる世界スーパーミドル級4団体統一戦では、勢いに乗る無敗のKOアーティスト同士、
クリスチャン・エンビリと
レスター・マルティネスが激突するセミファイナルが組まれ、この階級において大きな意味を持つ一戦となる。
エンビリ(29勝0敗、24KO)対マルティネス(19勝0敗、16KO)は、この夏の時点で目玉カードとして注目されており、
9月13日にラスベガスのアレジアント・スタジアムでNetflix配信により行われる今年最注目イベントの一つを支えるセミファイナルとして拳を交える。
好内容を見せれば、この試合の勝者は将来的にカネロ対クロフォード戦の勝者と対戦する候補リストに名を連ねることになるだろう。
一方のマルティネスは、コンディション維持が不可欠だ。29歳のグアテマラ出身である彼は、近年、試合直前に突然欠場を余儀なくされる健康面の問題を抱えてきた経緯がある。
先月、マルティネスはピエール・ユベール・ディボンブ戦を、試合5日前に偏頭痛を理由に欠場した。
2024年9月には、ジョーション・ジェームズ戦の計量を無事にパスしたものの、その直後に体調不良で棄権。試合は翌年2月に延期されたが、マルティネスは再び試合週に病気で欠場している。
マルティネスは今年3月になってようやくジェームズと対戦し、4回KO勝ちを収めた。これが直近の試合であり、過去2年間はいずれも年間2試合をこなしている。
クロフォードのトレーナーであるブライアン・マッキンタイアに指導されるマルティネスは、
「Ring」のトップ10にはランクされていないものの、カメルーン系カナダ人にとって大きな脅威となる存在だ。マルティネスはWBAで3位、WBCで7位、IBFで15位にランクされている。
エンビリは
「Ring」スーパーミドル級1位にランクされている。
同興行では、カラム・ウォルシュ対フェルナンド・バルガス・ジュニア戦、モハメド・アラケル対ジョン・オルネラス戦も行われる。
Manouk Akopyan 「ザ・リング・マガジン」主任ライター。X and Instagram: @ManoukAkopyanをフォロー。