カネロ・アルバレスは日曜の記者会見で、トゥルキ・アル・シェイクに対し、9月13日に行われる
テレンス・クロフォード戦を小さなリングで実施するよう求めた。
メキシコのレジェンドであるアルバレスは、ラスベガスのアレジアント・スタジアムで自身が保持するザ・リング、IBF、WBA、WBC、WBOのスーパーミドル級タイトルを懸けて対戦する際、クロフォードが大きく動き回ることを警戒している様子を示唆した。
スーパーミドル級で全王座を統一しているアルバレスは、日曜にNetflixの中継チームの一員として発表されたマックス・ケラーマンから、クロフォードがどのように試合に臨んでくると予想するか尋ねられると、より慎重な姿勢を見せた。Netflixはこの試合を世界中の3億人以上の加入者に配信する予定だ。
「彼がどんな試合をするつもりなのか分からないが、どんなスタイルで来られても対応できるよう準備する」とアルバレスはニューヨークのジャビッツ・センターでの記者会見で語った。「彼が観客のために良い試合になるようなスタイルを持ってきてくれることを願っている。それが俺の望みだ。そうでなければ、自分はあらゆる方法で勝つためにベストを尽くすつもりだ。」
アルバレスは前戦で消極的なキューバ人
ウィリアム・スカルに勝とうと全力を尽くさなかったとして、不満を抱いたファンから批判を招いた。
元IBFスーパーミドル級王者のスカルはアルバレス
との打ち合いをほとんど避け、大本命とされる4階級制覇王者との12ラウンドを逃げ切ることに満足しているように見えた。キャリア最大のチャンスでありながら、スカルの慎重すぎる戦略は擁護しがたかったが、一方のアルバレスもリングをカットしてプレッシャーをかける動きが乏しかった。
両者が放ったパンチの総数は445発で、これはコンピュボックスが過去40年間に記録した12回戦の中で最低の数字となった。アルバレスのヒット数はわずか56発で、スカル(23勝1敗、9KO)より1発多かっただけだったが、それでも採点は119-109、116-112、115-113でアルバレスの判定勝ちとなった。
クロフォードは日曜、あの信じられないほど退屈だったスカル戦のような展開には絶対にならないと、改めてアルバレスに保証した。リングがどれほど広くても、自分を見つけるのは難しくないと約束した。
「俺が唯一“走る”のは、アルバレスの頭をぶん殴るときだけだ」とクロフォードは笑いながら語った。「これは断言できる。マジで。しかも、あいつの頭はデカいからな。」
ネブラスカ州オマハ出身の4階級制覇王者クロフォードは、154ポンドのスーパーウェルター級から168ポンドのスーパーミドル級まで2階級上げてきたが、それでもアルバレスを痛めつけるだけのパワーはあると自信を見せている。
一方、グアダラハラ出身のアルバレスはプロ67戦で一度もKO負けを喫していない。唯一の敗戦は、2013年9月にラスベガスのMGMグランド・ガーデン・アリーナで行われた
フロイド・メイウェザーとの12回戦での多数決判定負けと、2022年5月にラスベガスのT-モバイル・アリーナでの
ドミトリー・ビボル戦での12回戦・ユナニマス判定負けのみである。
クロフォードは直近12試合のうち11試合をノックアウトまたはテクニカルノックアウトで勝利している。14ポンド上の階級に挑むにもかかわらず、オッズではアルバレスに対してわずかなアンダードッグ(-185/+150)にとどまっている。
クロフォード(41勝0敗、31KO)は、試合の数週間後に38歳を迎えるが、自信に満ちあふれている。
ザ・リング・マガジンのパウンド・フォー・パウンド・ランキングでは、アルバレス(63勝2敗2分、39KO)より5つ上の3位に位置しており、その順位も9月14日には変わると確信している。
「俺が勝てば、俺が一番だ」とクロフォードは言った。「間違いない。勝てば俺がトップだ。」
Keith Idecは『ザ・リング・マガジン』の上級ライター兼コラムニスト。X(旧Twitter)では @idecboxing で連絡可能。