ロンドン(イギリス)発──元世界クルーザー級王者
クリス・ビラム=スミスが、
ローマン・フレス(23勝1敗、13KO)との対戦を見送った後、来年2月の復帰に向けて調整を進めている。
WBOの200ポンド級王者
ヒルベルト・ラミレスが負傷により離脱中のため、同機構はランキング上位2名であるビラム=スミスとフレスに暫定王座決定戦を命じていた。
しかし、最初の入札ではどのプロモーターも提示を行わず無効となり、2回目の入札で
SESプロモーションズが15万6,921ドルを提示。ビラム=スミス(21勝2敗、13KO)は、そのうちの60%(9万4,152ドル)を得る見込みだったが、
出場を見送る決断を下した。
現在、トレーナーのシェーン・マクギガンは、『The Ring』誌のクルーザー級ランキング2位に位置するビラム=スミスが2月にリングへ戻ると予想しており、最優先事項は「ビッグネームとの対戦」であると語っている。
「現在は2月を目指している。」とマクギガンは水曜日、
『ザ・リング・マガジン』に語った。
「他の選手たちと同様に、クリスも年内に試合をしてクリスマスを気持ちよく過ごしたいという気持ちはあるが、もう少し我慢しなければならない。フラストレーションの溜まる時期だった。」
マクギガンはまた、彼らがフレス戦に前向きだったこと、そして入札を経ずに合意に近づいていたことも明かした。
「ボクサー(ビラム=スミスのプロモーター)が入札に参加しないことは分かっていた。」と彼は説明する。
「フレス陣営とは合意に達しつつあると感じていて、実際かなり話が進んでいたんだ。しかし、WBOが入札を強行し続けたんだ。
WBOも状況を理解していて、契約をまとめるために追加の時間を与えてくれたんだけど、俺たちは放送日を待っていたし、正式な確認も待っていた。
時間のプレッシャーがかかってきたときに、俺たちは何も考えずに飛びつくようなことはしたくなかった。だから、今後は他の選択肢を探るつもりだ。フレスについては、おそらくランキングで次の挑戦者に機会が回るだろうし、俺たちは前へ進むだけだ。
理にかなっているのは、名前のある相手と戦うことだと思う。それが一番意味のあることだからな。フレスと戦うつもりだったのは、あくまで暫定王座を獲るためだけだった。それに、あの金額では正直割に合わなかった。」
その前まではボクサーと契約しSkyの放送で戦っていたが、次にどの放送局で戦うかは現時点で不明である。
BoxxerのSkyとの放映契約は6月で終了し、現在はBBCと新たな契約を結んでいる。この契約は11月29日、
延期されていたイギリス・ヘビー級王座戦(フレイザー・クラーク対ジェイミー・TKV)からスタートする。
『ザ・リング・マガジン』の取材によると、BBC Twoでの次回ボクサー興行は2月に予定されている見込みであり、ビラム=スミスの出場の可能性について問われたマクギガンは次のように語った。「まだ分からない。どこでもあり得る。様子を見よう。」
 「理論上は可能だが、すべては契約次第だ。対戦相手、条件、求めるもの、すべてにかかっている。」
「Skyで試合をしていた全員にとって、ここ数カ月は不満の多い時期だった。Skyがボクシングに戻るという話も聞くし、今はBBCも参入している。さらにDAZNもこれまで以上に積極的だ。」
「全体としては良い時期だが、6月から12月にかけては誰にとってもフラストレーションの多い期間だった。
DAZNに所属していない限りはね。」