テレンス・クロフォードと
ジャーメル・チャーロは共に統一王者だった。しかし
カネロ・アルバレスにとって、その共通点はそこまでだ。
2023年9月、チャーロ(35勝2敗1分、19KO)はスーパーウェルター級の統一王座を手放し、アルバレスのスーパーミドル級4団体統一王座に挑んだ。ビッグマウスを叩いて挑んだものの、アルバレスのパワーを感じた途端に過度な動きを見せ、大差の判定負けに終わった。
大口を叩いてはいたものの、チャーロはアルバレスのパワーを感じた途端に過度に動き回り、その結果として大差の判定負けを喫した。
今度はクロフォードの番である。
土曜日、ラスベガスのアレジアント・スタジアムで
Netflixを通じて全世界に配信されるこの一戦で、クロフォードは14ポンド増量し、アルバレスの168ポンド級4団体統一王座に挑む。
クロフォード(41勝無敗、31KO)は体格面で不利に見え、プレッシャーが強まればチャーロと同じように手を出さず守りに入ってしまうのではないかと懸念する声もある。
しかしアルバレスは、その展開になるとは考えていない。
「クロフォードの方がプライドを持っていると思う。そう感じている」とアルバレスは
『ザ・リング』の新番組「Inside The Ring」で語った。
アルバレス(63勝2敗2分、39KO)は、クロフォードがチャーロとは違うタイプだと考えるだけでなく、彼が“戦いに来る”ことを期待している。数カ月前に
ウィリアム・スカルがほとんど戦わず、そうしなかったように。
キューバ出身のスカルは、今年5月3日にサウジアラビア・リヤドのANBアリーナで行われた試合で、
12ラウンドにわたり積極性を欠いた末にIBF王座をアルバレスに譲り渡した。観客は不満をあらわにし、会場にはブーイングが鳴り響いた。
一方クロフォードは、2024年8月に
イスラエル・マドリモフを判定で下してWBAジュニアミドル級王座を獲得し、4階級制覇を達成。以来、逃げるような戦いはしないと繰り返し強調している。アルバレスは、37歳のクロフォードが土曜の試合で勝利する可能性は低いと見ているが、厳しい局面になっても「バド」が尻尾を巻いて逃げ隠れすることはないだろうと考えている。
彼はチャーロの戦い方をなぞることはないだろう。
「同じようにはならないと思う」とアルバレスは続けた。「彼は勝ちに来るはずだ。」