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カネロ、4団体統一王者になるが「退屈な試合」の原因としてスカルを非難する
結果
Declan Taylor
Declan Taylor
RingMagazine.com
カネロ、4団体統一王者になるが「退屈な試合」の原因としてスカルを非難する
サウジアラビア・リヤド発 — サウル「カネロ」アルバレスは土曜夜、リヤドでのデビュー戦でスーパーミドル級の4団体統一王者に2度目となって返り咲いたが、自身の勝利を「退屈な試合」と酷評した。

メキシコの象徴であり、ザ・リング誌の王者であるカネロは、ウィリアム・スカルに対し判定勝ちを収め、IBF王座を奪還するとともに、WBA、WBO、WBCの各王座も防衛した。

しかしこの試合は、カネロにとって記憶に残るような内容ではなかった。スカルが試合を通じてほとんど打ち合いを避けたため、カネロは終始“影を追いかける”展開となった。

115-113、116-112、119-109という3者の採点が読み上げられ、自身の勝利と2度目の統一王者という地位が確定した際も、カネロはほとんど笑顔を見せなかった。


「彼は第3ラウンドからただ生き残ろうとしていただけ。だから好きじゃない」と沈んだ様子で語ったカネロ。「勝とうとせず、生き残ることだけ考える選手との試合は退屈だ。そういうタイプの選手は大嫌いだ」。

「彼は思っていた以上に動いた。でもいいさ、勝った。私は2度目の4団体統一王者になったし、サウジアラビアで戦えたことを誇りに思う」。

カネロはANBアリーナの中央にあるリングに向かって堂々と歩みを進め、ロイヤルブルーの衣装に身を包みながら、168ポンド級の“真の王者”が誰かを改めて示してみせた。

無敗のまま(23勝0敗、9KO)サウジアラビア入りしたスカルは、昨年10月にウラジミール・シシキンに判定勝ちを収め、空位だったIBF王座を獲得した。しかしその王座が空位となったのは、カネロがIBFの義務試合を履行せず、代わりにエドガー・ベルランガとの試合を選んだからである。

ザ・リング誌の王者であるカネロは、なおもWBA、WBO、WBCの各王座を保持しており、リヤド初登場となるこの試合は、自身2度目の4団体統一を達成する機会となった。また、スカルはカネロがプロ67戦の中で対戦した21人目の世界王者となった。

メキシコとアメリカで観戦する多くのカネロファンを意識し、この試合は現地時間午前6時半直前にゴングが鳴ったが、会場の熱狂的な観客に眠気の兆しは一切見られなかった。

試合開始の鐘が鳴るや否や、「カネロ」コールが会場に響き渡り、グアダラハラの英雄が仕事に取りかかった。初回の中盤には、大きく振り抜いた右オーバーハンドが空を切り、早期決着を狙っていたことをうかがわせた。しかしスカルがリングを大きく回る中、カネロは殺気立った様子で追いかけたものの、お互いに様子を探るラウンドとなり、有効打はほとんど見られなかった。

第2ラウンドも同じような展開となったが、カネロはロープ際で一瞬体勢を崩したスカルに右をヒット。第3ラウンドも同様の入りだったが、序盤にカネロが左フックをスカルの腹部に叩き込んだ。1分が経過したあたりでスカルも右を当てたが、カネロは視線を逸らし、その一撃のダメージを受け流したように見えた。

第4ラウンドが始まる頃、スカルは今世紀最大級の番狂わせを狙う中で、自身の出だしに満足していたことだろう。ラウンド残り1分を切ったところでは、片手でトップロープにもたれかかりながら、もう一方の手でジャブを打つという余裕のパフォーマンスまで見せた。

時間が進むにつれてスカルの自信は明らかに増していった。カネロは高いガードを構えてスカルを追いかけていたが、ほとんど手を出すことはなかった。キャリア最大の一戦を迎えたスカルは、5ラウンドを終えてもまだ余裕のある様子だった。

しかし第6ラウンドに入ると、カネロは徐々にプレッシャーを強めていき、ロープ際でスカルの足が止まった瞬間に強烈なボディショットを連発した。それでも、スペイン・シエラネバダ山脈での高地トレーニングによって仕上げられたスカルのスタミナは十分で、絶え間なく動き続ける体力を維持していた。

予想通り、スカルはカネロと打ち合う意志をまったく見せず、リングの外周を回りながらときおり立ち止まってパンチを出す戦法に徹した。ほとんどのパンチはブロックされたが、第7ラウンドではアッパーとフックのコンビネーションがヒットした。

カネロは単発でのパンチが中心だったが、第8ラウンドの中盤にはボディを狙った左フックを顎へと切り替えて打ち込んだ。試合の展開があまりにも静かだったため、ラウンド終盤には主審キアラン・マキャンが両者にもっと打ち合うよう促した。第9ラウンドの開始時にも再び両者を中央に集めて注意を促し、その1分後にはカネロにローブローの警告を与えた。

スカルの“逃げ回る”戦法に観客のメキシコ人たちからはブーイングが起きたが、ベルリンを拠点とするキューバ人のスカルは戦術を一切変えようとはしなかった。ラウンドが進むにつれ、カネロも追い続けてはいたものの、序盤以上に打ちあぐねる展開が続いた。

第12ラウンドが始まると、観客はボリュームを一気に上げ、最後の3分間に少しでも活気を注ごうとした。しかしそれでもスカルは動き回り続け、カネロはなんとか捕まえようとしたものの、結局とらえきれなかった。

試合終了のゴングが鳴ると、両者はリング中央でグローブを合わせ、言葉を交わした。試合中で最も長くパンチの届く距離にいたのは、まさにこの瞬間だった。ハイライト映像に残ることはないであろう試合の締めくくりであった。


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