デレク「ブージー」エニスは、誰に才能があり、誰にないかを見極めるだけの十分な数のボクサーを見てきている。
エニスによれば、
アブドゥラ・メイソンには「それ」と呼ばれるすべての資質が備わっている。
「彼は俺の若い仲間だ」とエニスは最近
ザ・リング・マガジンに語った。「気に入っているよ。」
21歳のメイソンは、これまで冷酷なまでに相手を圧倒してきた。ノックアウトできない時でも、簡単に相手をアウトボックスしてきた。過去の試合すべてが彼の評価を高めてきたが、直近のパフォーマンスは彼をまったく別次元の存在へと押し上げた。
当初はセミファイナルに予定されていた
メイソン(19勝0敗17KO)は、6月7日にスポットライトの中心に立つことになった。キーショーン・デービスが計量失敗で試合を外れたことが、その大きな要因だった。
数々の強敵を苦しめてきたジェレミア・ナカティラが、メイソンに幾つか厳しいラウンドを与えると期待されていた。だが、それは過剰な期待だったようだ。
ナカティラは何もできなかった。メイソンがチャンスの匂いを嗅ぎ取ると、第5ラウンドで仕留めた。
この勝利により、彼は初の世界タイトル挑戦の位置に躍り出た。デービスがWBOライト級王座を返上せざるを得なくなったことで、WBOは正式に、
ランキング2位のメイソンとサム・ノークスの対戦を指令した。契約の詳細が固まるには数週間、場合によっては数ヶ月かかる見通しだが、エニスはこの行方に強い関心を寄せている。
エニスは、メイソンが勝つ可能性は高いと見ているが、最大の脅威はノークスではないと考えている。
エニスが指導する
アンディ・クルスは、現在6戦無敗で、自身のタイトル挑戦が目前に迫っている。メイソンと同様、クルスも直近の試合で実力差を見せつけ、第5ラウンドで三代大訓をストップさせた。
現在、クルスはレイモンド・ムラタヤが保持するIBF王座の指名挑戦者となっている。
統一戦を語るには時期尚早だが、両者とも今はやるべきことがある。エニスは、彼らの対決がいずれ避けられないものになると信じており、その日が来れば壮絶な戦いになると語る。
「きっと素晴らしい試合になる。彼は本当に優れたファイターだ。」