WBOは
サム・ノークスと
アブドラ・メイソンに対し、空位のライト級王座決定戦を行うよう正式に指令を出したと、同機構の会長グスタボ・オリビエリが明かした。
両陣営には、対戦合意に向けて20日間の交渉期間が与えられ、それまでに合意に至らなければ入札に移行する。
The Ringのライト級10位にランクされているメイソンは、元々メインイベントを務める予定だったキーショーン・デービスが体重超過で外されたことを受け、自身初のメインイベントで
ジェレミア・ナカティラに5回ストップ勝ちを収めた。
デービスは、地元バージニア州ノーフォークのスコープ・アリーナでエドウィン・デ・ロス・サントスとのWBO王座防衛戦を行う予定だったが、
4.3ポンドの体重超過により計量で王座を失った。
これにより、WBO同級1位のメイドストーン出身サム・ノークスと、2位でクリーブランド(オハイオ州)出身のアブドラ・メイソンが空位となった王座を争うことになった。
The Ringによってメイソンの一つ上となる9位にランクされているサム・ノークス(17勝無敗、15KO)は、直近ではアンソニー・カカーチェ対リー・ウッド戦の興行に出場し、パトリク・バラージを3回KOで下した。
27歳のノークスは現在、英国およびコモンウェルスのライト級王者であり、2024年4月にフランスのイヴァン・ベンディに判定勝ちしてヨーロッパ王座も獲得していた。
メイソン(19勝無敗、17KO)はリングのアンバサダーを務めており、21歳にして現在のボクシング界で最も注目されるホープの一人として急成長を遂げている。
メイソンは最近、「ザ・リング・マガジン」のインタビューで、ノークスとの対戦のためにイギリスに渡る意思があると語っていた。
メイソンは「イギリスに行くなんて、ヤバいだろ」と語った。「条件さえ整えば、ぜひ行ってみたいし、あっちで自分を見せたいと思ってる。イギリスについては、実はチームとよく話してるんだ。向こうでどんな経験ができるのか、あの地に行ってみたいって。ただただ、あそこにいたいと思うくらいで、ファンの熱狂ぶりが本当にすごい。こっち以上にクレイジーだよ。」
「あっちのスタジアムは満員になるんだ。7万人、8万人とかね。こっちでもすごい盛り上がる試合はあるけど、あそこまではいかない。こっちじゃせいぜい2万、3万人。でもイギリスに行けば、自分にとってだけじゃなく、ボクシング界にとっても大きなことになると思う。ボクシングを愛する国で、自分の才能を見せられる機会になるからね。そして自分にはそういう才能があると思ってる。だからもしイギリスに行けたら、きっと向こうの人たちにも気に入ってもらえるはずだ。」
水曜日、トゥルキ・アル・シェイク閣下は、アブドラ・メイソンを
カネロ・アルバレス対テレンス・クロフォード戦のアンダーカード候補として名を挙げた。この大会は9月13日に開催予定で、3億人を超える登録者を持つ
Netflixでライブ配信される予定だ。
現在、メイソンにとって初のタイトル戦となるノークスとの一戦が、その大会に組み込まれる可能性が現実味を帯びてきている。この大会はラスベガスで開催予定だが、会場はまだ決定していない。
「世界中がNetflixで配信されるリヤド・シーズンのカネロ・アルバレス対テレンス・クロフォードの世紀の一戦を見守ることになる」と、アル・シェイク閣下はXに投稿した。「だからこそ、アンダーカードには輝かしい舞台で戦う機会にふさわしい、若くてハングリーなファイターたちを揃えたい。9月13日にラスベガスで戦う姿を見たいと思っている名前の一部を紹介する。先頭に立つのはリングのバンタム級王者、中谷潤人。興味があるなら、君たちやチームは私の見つけ方を知っているはずだ。」
このリストには、スーパーミドル級のハードパンチャーであるクリスチャン・エンビリや、フェザー級の有望株・堤麗斗の名前も含まれていた。