プロモーターのベン・シャロームによれば、
クリス・ユーバンク・ジュニアが再びリングに立つかどうかではなく、いつ戻るかが問題になっているという。
36歳のユーバンク・ジュニアは、11月15日にトッテナム・ホットスパー・スタジアムで
コナー・ベンに完敗し、この10年で英国ボクシング界でもっともよく知られる存在の一人へと成長したファイターの面影を失っていた。
今回の敗れ方を受け、双子の男児の父親になる予定のユーバンクが、そろそろ十分だと判断するのではないかという見方も出ている。父クリス・シニアはすでに引退を求めており、
いとこのハーレムも最近「ザ・リング・マガジン」に対し、ジュニアにはこの競技で証明すべきものはもう残っていないと語っている。
しかし現在、プロモーターでボクサー社代表のシャロームは、一定期間の熟考を経た後、ユーバンクが再びリングに立つと確信していることを明かした。
彼は
「ザ・リング・マガジン」に「彼が再び戦うかどうかではなく、いつ戦うかだと今は思っている。これから必要な回復の時間を取れるはずだ。」と語った。
「彼は初戦で出せたパンチの30パーセントしか出していなかった。身体がついていかず、準備もできていなかった。必要なことをこなせる状態ではなかった。そして、その理由については、俺が口にすべきことではないものもある。」
「俺にとって重要なのは、彼が再び戦うときには、その問題をきちんと処理していることだ。彼と話した限りでは、もう一度戦う動機は持っていると感じた。だからこそ、彼はあの出来事と向き合い、それを乗り越えなければならない。」
ユーバンク・ジュニアとベンは、4月26日にスパーズで初めて激突し、Ring の Fatal Fury: City of the Wolves ショーのメインを務めた際に、
年間最高試合級の一戦を演じていた。
ユーバンクはその夜、3者とも116-112のユナニマスデシジョンで勝利を収めたが、再戦ではブライトンのスターが覇気を失った姿を見せ、ベンが完全に流れを支配した。最終ラウンドにはストップ寸前まで追い込み、ユーバンクは2度立ち上がってようやくゴングを聞くことができた。
パフォーマンスについて、シャロームはこう付け加えた。
「あの夜リングにいたのはクリス・ユーバンク・ジュニアではなかった。俺はそう思っているし、君もそう感じているし、過去15年間の彼を見てきた人なら誰でも分かるはずだ。」
「これからは、リングに上がるときに100パーセントの状態であることを確認しなければならない。50や60ではだめだ。あの時の彼はまさにそういう状態で、彼にとっていいものではなかった。ラウンドをなんとか乗り切り、俺たちに壮大なスペクタクルを見せてくれたが、あれは本来の彼ではなかった。」
「それがミドル級での試合だったからなのか? それは分からない。もしかしたら、これからはスーパーミドル級で戦うほうが彼にとって良いかもしれない。」