バドゥ・ジャックは、ノエル・ミカエリアンが自分と再び同じリングに立つ資格はないと考えており、土曜日の再戦でそれをはっきりさせると誓っている。

WBCクルーザー級王者のジャック（29勝3敗3分、17KO）とミカエリアン（27勝3敗、12KO）は5月に対戦し、互角の攻防となった末、ジャックがジャッジの採点でわずかに上回り、マジョリティデシジョンで勝利をもぎ取った。

当時WBCの“チャンピオン・イン・リセス”だったミカエリアンは、ジャックの本来の対戦相手であるライアン・ロジッキーが負傷で撤退したため、わずか3週間前のオファーで試合を受けた。

ミカエリアンはジャックに対して153発対122発と上回り、さらに301発多くパンチを放ったが、ジャッジは114–114、115–113、115–113でジャックを支持した。

ミカエリアンはWBCに異議申し立てを行い、30万1,018ドルのパースビッドが成立したことで再戦が正式に決まった。 そして今、紆余曲折を経て、続編となる一戦が今週末、ロサンゼルスのエース・ミッション・スタジオで行われることになった。この試合は、Bash Boxingと555 Mediaによる「Championing Mental Health 2」のメインイベントとして、PPV.com（29.95ドル）で配信される。

「俺は、あいつが再戦に値するとは思っていない」とジャックは『ザ・リング・マガジン』に語った。「確かに接戦ではあったが、俺が明確に勝ったと思っている。最初の試合でハッキリしていたはずだが、どうやら十分に伝わっていなかったようだ。あれはスパーリングのように感じた。俺にとっては馬鹿げているが、問題ない。俺が見せてやる。」

「この競技にはレベルというものがあり、俺はあいつより何段も上だ。試合の夜にそれを証明する。ビジネス的には、この試合は理にかなっていない。だが俺自身としては、今回はあいつを止めて、明確に叩きのめしたい。」

アルメニア出身のミカエリアン（35歳）と、ガンビア系スウェーデン人のジャック（42歳）は、キャリアを通じて紙一重の判定に泣かされてきた経験を持つ。そして今回の試合は、両者にとってプロとして初めて挑む再戦となる。

ジャックは、25か月ぶりの試合でなければもっとキレがあったはずだと語った。偶然にも、ジャックとミカエリアンはともにイロンガ・ジュニア・マカブをストップで下した直後であり、5月3日のカネロ対スクール戦のアンダーカードで顔を合わせた。

WBCタイトルは、二人がマカブと対戦した両試合で懸けられていた。ジャックは2023年2月、当時王者だったマカブを12回TKOで下して勝利した。

2023年11月までにジャックは王座を返上し、ミカエリアンは空位となったベルトをかけた試合でマカブを3回でストップしてタイトルを獲得した。しかし、ミカエリアンにとって2024年は不運な一年となり、ケガとプロモーターのドン・キングとのトラブルが象徴的だった。その結果、試合が中止される事態が続き、WBCは一度も拳を交えることなく、長期離脱中のジャックを王者に指名するに至った。

「アドニス・スティーブンソン（2018年・マジョリティドロー）、ジェームス・デゲール（2017年・マジョリティドロー）、ジャン・パスカル（2019年・スプリットデシジョン負け）との試合では、本当は俺が勝っていた接戦がたくさんあった。あれは本物の“強奪”だったが、俺は一度も再戦をもらえなかった」とジャックは語った。

「ミカエリアンのパワーはまったく感じなかった。あいつはエリートじゃない。悪くはないが普通のファイターだ。俺はベストの状態で臨む必要があるし、これまでにも多くのチャンピオンと戦ってきた。俺にとっては何も新しいことじゃない。支配して、レベルの違いを見せつけるつもりだ。もしかしたら今回はあいつがギブアップするかもしれない。」

ジャック対ミカエリアン第2戦の勝者は、2026年に予定されるクルーザー級王座統一戦に向け、絶好の位置につくことになる。対戦候補は、RingおよびIBF王者のジャイ・オペタイア、そしてWBA／WBO王者のジルベルト・ラミレスとデビッド・ベナビデスの5月2日対戦の勝者だ。

「ビッグファイト、統一戦を望んでいるが、誰も過小評価してはいけないということをキャリアの中で学んできた」とジャックは続けた。「トップファイターと戦わないときは、ハングリーさが薄れることもある。だが仕方がない。これも世界タイトルマッチであり、準備を整えなければならない。」

Manouk Akopyanは『ザ・リング・マガジン』の主任記者である。 X （旧Twitter）および Instagramでは@ManoukAkopyanで連絡可能。