デビッド・ベナビデスと
ギルベルト・ラミレスの一戦はここ1年ずっと噂されてきたが、ついに現実味を帯びてきた。
ベナビデスが土曜日にサウジアラビアで行われた「ザ・リングIV:ナイト・オブ・ザ・チャンピオンズ」のメインで
アンソニー・ヤードを7回TKOで下してWBCライトヘビー級王座を防衛した直後、「メキシカン・モンスター」は次戦の相手が“スルド”であることを発表する。
ベナビデス(31勝0敗、25KO)は新しい階級に踏み出す準備ができていると述べ、5月2日にWBA/WBOクルーザー級王者ラミレス(48勝1敗、30KO)と対戦する予定だと明かし、開催地はラスベガスになる見通しだと示唆する。
メキシカン・アメリカンのベナビデスは、ヤード(27勝4敗、24KO)との試合を大きなダメージなく終え、シンコ・デ・マヨ・ウィークエンドのマッチアップに間に合わせる見込みだ。
「間違いなく想定どおりだ」と、ヤードを一方的に圧倒して159対58の打ち分けでストップした後、ベナビデスはリング上で語る。
「アンソニー・ヤード戦にサインしたとき、『うわ、これは戦争になる』と思っていた。ずっと夢見てきたのは、俺たちが真正面から殴り合う展開だ。6ラウンドでカットされたと思うけど、『撃ち合いに来たのか? じゃあやってやるよ』って気持ちになった。結果は見てのとおりだ。あいつは“モンスルオ”の世界に足を踏み入れて、KOされただけだ。」
ベナビデス対ラミレスは、メキシコの血を引く両者同士による、ビッグマーケット向けのカードで、しかも互いに礼儀正しく友好的という点でも魅力的な組み合わせだ。
「もちろんこの(ベナビデス戦)は、みんなが見たがる試合だ」と、今年初め、対戦の可能性が現実味を帯びてきた頃に
ラミレスは『ザ・リング』へ語る。
「彼は素晴らしいチャンピオンで、PFPクラスのファイターだ。彼が望むなら、やらない理由はない。俺たちは友達で、家族同士も知っているけど、条件(ファイトマネー)が合うなら試合はできる。スパーリングでも二人だけでPPV級の内容をやってきたし、実戦ならもっといい試合になる。バレラ対マルケスみたいに、メキシコ人同士が激しく打ち合う“年間最高試合級”になるだろう。
「もし彼がクルーザー級に上がりたいなら、試合は実現できる。俺はメキシコ人と戦うことに全く問題はない。誰とでも戦う。俺はファイターだ。やるべきことは一つ、戦うだけだ。」
また別の『ザ・リング』のインタビューで、デビッドの父でありトレーナーでもあるホセ・ベナビデスSr.は、息子がラミレス戦を受ける準備ができていると語る。
「俺たちはクルーザー級に上げてギルベルト“スルド”ラミレスと戦うことができる」とベナビデスSr.は話す。「スルドと戦えるなら光栄だ。彼は素晴らしい友人であり、ファイターだ。友達ってそういうものだろ? どうして戦わない理由があるんだ? 一緒に大金を稼げる。もし俺の希望どおりにいくなら、ビボルとやって、次にベテルビエフとやって、そのあとスルド・ラミレスとやる。それが俺の夢だし、ずっと思い描いてきたことだ……。今のデビッドは本当に調子がいい。身長もあるし、168でも175でもクルーザー級でもやれる。ど真ん中にいる存在だから、上げるにしても下げるにしても調整次第だ。」
Manouk Akopyan は『ザ・リング』のリードライターだ。
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