スーパーミドル級戦線は、ここ最近で大きな変化を迎えている。
同じ大会では、
クリスチャン・ムビリとレスター・マルティネスが激戦の末、10回引き分けに終わり、さらにその少し前には、この階級の“ボギーマン”と恐れられるオスレイス・イグレシアスがウラジミール・シシュキンを8回TKOで圧倒している。
そして今週木曜日には、勢いに乗る新鋭
ウィルケンス・マシュー(14勝無敗、10KO)と、豊富な経験を持つ
シェキール・フィン(27勝3敗2分、17KO)による注目の168ポンド戦が行われる。
Eye of The Tiger代表のカミーユ・エステファンは、イグレシアス(14勝無敗、13KO/『ザ・リング』誌スーパーミドル級2位)やムビリ(29勝0敗1分、24KO/同3位)をプロモートしており、また一人の才能がこの階級で頭角を現すチャンスを歓迎している。
果たして勝つのは、若き新鋭か、それとも百戦錬磨のベテランか──。
「この試合にはとてもワクワクしている」とエステファンは『
ザ・リング』誌に語った。
「ウィルケンス・マシューは“将来のスター”になる存在だと私たちは信じている。彼を20歳という若さで早くもテストすることになるが、彼はその準備ができていると感じている。この試合で、彼のキャリアの現段階での立ち位置がはっきりするだろう。
私たちは彼がケベック、そして国際ボクシング界の未来を担うと確信している。彼には、長きにわたって世界王者であり続けるだけの実力があるんだ。」
「シャク・フィンにとって、この試合は“自分がエリート層の一員になれる”ことを証明する絶好のチャンスだ。彼にとっても非常に大きな一戦になる。両者ともに強いモチベーションを持っているし、どちらのチームからも準備が順調だという知らせを受けている。二人ともフィラデルフィアで素晴らしいキャンプを積んだようだ。この試合が本当に待ちきれないよ。」
エステファンと彼のプロモーション会社は、その試合から14日後に予定されている次の興行に焦点を切り替えることになる。
本来そのイベントでは、エリック・バジニャン(32勝1敗1分、23KO)とスティーブン・バトラー(36勝5敗1分、30KO)による、
地元ファン待望の対決が行われる予定だったが、前者が再びケガで離脱することになった。
そこでプロモーション側は迅速に動き、ステファン・フォンジョ(14勝1敗1分、9KO)を代役として迎え、11月13日にモントリオール・カジノでバトラーと対戦させることを決定した。
「ステファン・フォンジョは11月8日に向けてすでに調整を進めていた。彼は今回のウィルケンス・マシュー戦に向けたシェキール・フィンのスパーリングパートナーでもあったから、コンディションは万全だ。」とエステファンは説明する。
「彼にとっては人生最大のチャンスで、非常に意欲的だ。身長は6フィート3インチ(約191cm)と高く、パワーもある。唯一の敗戦もかなり際どい内容だった。多くの実力者たちとスパーリングを積んでおり、間違いなくリングに立つ資格がある。
彼は非常にモチベーションが高く、渇望しているタイプのファイターだから、常に危険な相手になる。バトラーは彼を軽視してはいけないだろう。」
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