バージニア州ノーフォーク —
アブドゥッラー・メイソンは、ジャレミア・ナカティラに勝利すれば、次戦でWBOライト級王座に挑戦できると期待し、キーショーン・デービスの地元に乗り込んできた。
メイソンは、WBOの135ポンド王座を次戦で争えることに依然として期待を抱いているが、当然ながら対戦相手は変更されることになった。
デービスは金曜午後の計量でリミットを4.3ポンドオーバーし、土曜夜に予定されていたエドウィン・デ・ロス・サントスとの試合が中止となったことで、王座を返上した。
『ザ・リング』誌が確認したところによれば、WBOは空位となったライト級王座を巡り、同団体1位にランクされているイングランド・メイドストーン出身の
サム・ノークス(17戦17勝、15KO)と、2位にランクされるアブドゥッラー・メイソン(19戦19勝、17KO)との対戦を正式に指令する見通しだという。
オハイオ州クリーブランド出身のメイソンは、今もなお将来的にキーショーン・デービス(13勝無敗、9KO、1無効試合)との対戦を望んでいるが、土曜夜にスコープ・アリーナで行われたESPNの10回戦メインイベントで
ナミビアのジャレミア・ナカティラ(26勝5敗、21KO)に5回TKO勝ちを収めた直後、ノークスとその陣営にメッセージを送った。
「実現させよう」とメイソンは報道陣の前で語った。「素晴らしい試合になるだろうし、きっと観る者を魅了する。人々が観たいと思っている試合だ。サム・ノークスは間違いなく価値ある対戦相手だと思っている。彼は手数も多く、攻撃力も素晴らしい。ただ、本当にすごい試合になると思うよ。」
ハードパンチャーとして知られる27歳のノークスは、
The Ring のライト級ランキングで10位にランクされている。一方、21歳のメイソンは、年齢に見合わぬ成熟度、パワー、スキルを誇るが、ザ・リングの135ポンド級トップ10にはまだ名を連ねていない。
ノークス対メイソン戦の実現は、さほど困難ではないはずだ。ノークスのプロモーターであるフランク・ウォーレンと、メイソンのプロモーターであるボブ・アラムは、過去数年にわたって、特に元WBCヘビー級王者タイソン・フューリーとの案件で緊密に連携してきた実績がある。
野心的なメイソンは、世界王座を獲得するチャンスがあるならイギリス遠征も辞さない構えだ。彼は英国の熱狂的なボクシングファン層に感謝しており、ノークスの母国で試合を行うことにも大きな興味を示している。
「イギリスに行くなんて、ヤバい体験になると思う」とメイソンは『ザ・リング』に語った。「もちろん、条件さえ整えば行くつもりだし、そこで自分の力を見せたいと思ってる。UKについては、チーム内でもよく話してるんだ。どんな体験になるかとか、ただ行ってみたいって気持ちとか、あの国のファンベースがとにかくすごいって話でね。こっちよりももっと熱いんじゃないかってくらいさ。」
「スタジアムが満員になるんだ――7万人、8万人とか。こっち(アメリカ)でも観客がびっしり入る試合はあるけど、そこまではいかない。2万人とか3万人くらいだ。でもイギリスに行けば、自分にとってだけじゃなく、ボクシング界にとっても大きな意味があると思う。ボクシングを愛する国で、自分の才能を披露できるんだから。そして俺にはその才能がある。向こうに行けば、きっと気に入ってもらえるはずさ。」