WBAは本日、現WBA「レギュラー」ヘビー級王者
クブラト・プレフに対し、
モーゼス・イタウマを相手に二次世界王座の防衛戦を行うよう正式に指令を出した。
20歳のイタウマ(13戦全勝、11KO)は、
今年に入りアメリカのマイク・バログン、そし
て長年のコンテンダーであるディリアン・ホワイトをいずれもストップで下している。一方で、IBF指令による挑戦者決定戦でフランク・サンチェス(25勝1敗、18KO)と対戦する要請は最近になって拒否した。
両陣営には、11月14日までの30日間で合意に達するよう求められており、期限までにまとまらない場合は入札に移行する見込みだ。
この決定は、元々クブラト・プレフへの挑戦が目前とされていた
マイケル・ハンターにとって痛手となった。ハンターは
先月、カネロ対クロフォード戦週のイベントの一環として
ジャレル・ミラーとの高注目カードを計画していたが、試合は土壇場で立ち消えとなり、その結果、WBAはハンターの優遇的な立場を撤回した。
プレフ(32勝3敗、14KO)とハンターは、対戦に関する契約書をWBAに提出できず、特にプレフ側の対応の遅れが影響し、5月に正式決定していた試合は最終的に流れてしまった。
ハンター(24勝1敗2分、17KO)はこれにより順位を下げ、ランキング1位のイタウマがWBAの指令を受け入れれば、その挑戦者の地位を引き継ぐことになる。
「ザ・リング・マガジン」の2024年度プロスペクト・オブ・ザ・イヤーに選出されたイタウマは、対戦相手のレベルが徐々に上がる中で連続KO勝利を重ね、ヘビー級戦線に旋風を巻き起こしている。
8月16日、サウジアラビア・リヤドで行われた興行で、元WBC暫定王者ディリアン・ホワイト(31勝4敗、23KO)を初回で仕留めたイタウマはメインイベントを務め、その勝利で大きな注目を集めた。フランク・ウォーレンはその後、イタウマが12月13日、
21歳の誕生日を目前に控えたマンチェスターで再びメインを務める計画があることを明かしている。
プレフは、2022年7月にデレク・チゾラに10回判定2-1で敗れて以降、3連勝を飾っている。直近の試合は昨年12月7日、母国ブルガリアで行われたマフムド・チャー戦で、明確なポイント差をつけて判定勝利を収めた。