12月13日にマンチェスターで行われるモーゼス・イタウマの次戦の対戦相手は、今週中にも正式決定する見込みだが、「検討された」とされる
デレク・チゾラとの対戦は実現しない。
プロモーターのフランク・ウォーレンは先月、20歳の逸材イタウマがクイーンズベリー主催のクリスマス前の大型興行で、マンチェスターのコープ・ライブ・アリーナのメインを務めると明らかにしていた。
前戦で
ディリアン・ホワイトを2分足らずで粉砕したイタウマに、トップレベルの対戦相手を確保するための交渉が続けられてきた。
一方、デレク・チゾラは自身のSNSに
12月13日の興行に出場することを示唆する動画を投稿し、41歳のチゾラがキャリア50戦目をイタウマ戦で迎えるのではないかという憶測を呼んだ。
しかし、
「ザ・リング・マガジン」のインタビューで、両者のプロモーターであるウォーレンは、その夜に二人が対戦する可能性を否定しながらも、一時的に対戦案として浮上していたことを認めた。
「現時点ではまったく可能性はない」とウォーレンは語った。「確かに検討はされたが、実際には進展しなかった。理想を言えば、同じ夜に二人がそれぞれ試合をする形が望ましい。」
ウォーレンは興行の詳細については多くを語らなかったが、当初の計画が「頓挫した」後も、クイーンズベリーが今週中の正式決定に向けて全力で動いていると強調した。
彼は「今週中にはすべてを固めたい。とにかくまとめ上げるつもりだと言い加えた。
一度はまとまったと思っていたが、進めていた話が崩れてしまった。それでも再び動き出している。どうなるか見守るしかない。」
イタウマ(13戦全勝、11KO)は現在、Ringのヘビー級ランキングで9位に位置しており、プロキャリア2年半での快進撃により、主要4団体すべてでトップ5入りを果たしている。
リング上では順調に結果を残している一方で、信頼に足る対戦相手をリングへ引きずり込む作業は決して容易ではない。
ここ9戦連続で2ラウンド以内に試合を終わらせている若きハードパンチャーを相手に、自らの立場を危険にさらそうとする挑戦者はほとんどいない。
「長年ボクシングに携わってきたが、20歳の選手のマッチメイクでここまで苦労したのは初めてだ」とウォーレンは語った。「本当に初めてだ。」
「ただ、今のヘビー級の状況がそうさせている。
オレクサンドル・ウシクが4団体すべてのベルトを保持していて、彼が今後どう動くのか誰にも分からないんだ。」
「防衛するのか。それとも王座を返上するのか。 みんながポジション争いをしている状況なんだ。だからこそ、モーゼスにとって最適なタイミングで正しいマッチメイクをしようとしている。あるマネージャーなんて、対戦料に350万ドルを要求してきたんだ。まったく正気とは思えない。いったいどこの世界の話なんだ。」
「だが、モーゼスの時は必ず来る。もし彼が世界タイトルを手にすれば、今度は相手の方から列をなして挑んでくるだろう。そういうものなんだ。そして、それが自分の抱える悩みになるなら、その方がよっぽどいいさ。」