ヴァージル・オルティス・ジュニアは、2026年初頭についに対戦が実現するかどうかは、すべて
ジャロン・“ブーツ”・エニス次第だと主張している。
ジャロン・エニスは、1
0月11日にウィスマ・リマを初回で粉砕して以来、次はヴァージル・オルティスと戦いたいと繰り返し発言している。だがオルティスはその言葉を信用していない。もっとも、エニスは土曜夜、テキサス州フォートワースのディッキーズ・アリーナで行われるオルティス対
エリクソン・ルビン戦をリングサイドで観戦する予定だという。
オルティス陣営は、
DAZNが世界配信する12回戦のメインイベント(米東部時間午後8時)で、本命視されるKOアーティストのオルティス(23勝0敗、21KO)がエリクソン・ルビン(27勝2敗、19KO)に勝てば、ジャロン・エニスがオルティスに対戦要求(コールアウト)すると見ている。
「どうなるか見てみよう」とオルティスは『Inside The Ring』の最新回で語った。この番組は『ザ・リング・マガジン』のマックス・ケラーマンとマイク・コッピンガーが共同司会を務めている。「俺はもう“イエス”と答えてるんだ。つまり、それ以上俺にできることはないだろ? だから、まあ見てみよう。結局のところ、これは俺の判断じゃないんだと思う。」
ジャロン・エニスのプロモーターであるエディ・ハーンは、ヴァージル・オルティスのマネージャーであるリック・ミリジアンとトレーナーのロバート・ガルシアの発言を根拠に、ボクシング界で最も注目されるカードの一つであるこの試合に
オルティスが本当に前向きかどうかに疑問を呈している。
しかし、オルティスはケラーマンとコッピンガーに対し、エニスこそがジュニアミドル級デビュー戦で自ら調整試合を望んだ側だと指摘した。フィラデルフィア出身のエニスは、
Ring、IBF、WBAのウェルター級王座を返上した直後の初戦で、オルティスとの対戦ではなく調整試合を選んだのだ。
「わからないな」とオルティスは語った。「この状況で俺にできることはもう何もないだろ? 障害があるとすれば、それはあっち側にある。誰かの問題なのか、何かの事情なのか、金額の問題なのかはわからない。でも、それは完全に彼らの側の話だ。」
『Inside The Ring』のレギュラーパネリストであり、元NFLランニングバックのリーショーン・“シェイディ”・マッコイが、なぜオルティスとエニスの対戦がいまだ実現していないのか、その理由を説明するようオルティスに問いかけた。
「交渉に関して言えば、俺はマネージャーじゃないからな。そういう部分には関わっていない」とオルティスは語った。「俺が知っているのは……最初から話そう。147ポンドのとき、俺たちはどちらも台頭中のプロスペクトだったけど、試合は実現しなかった。だけど、いずれ154でやることになると思っていた。で、俺は154に上げた。横紋筋融解症を乗り越えてね。」
「命に関わる病気から復帰したばかりだったから、何試合か調整戦をこなす必要があった。本当に戦える状態に戻っているか確認したかったんだ。それほど深刻だった。で、その調整戦を終えて、次は
セルヒイ・ボハチュク、そして
イスラエル・マドリモフと戦う予定だったんだ。」
「ジャロン・エニスは147で世界タイトルを手にした。たぶんいくつか持ってるんじゃないかな。彼にとってはいいことだよ。勢いに乗ってる。でも正直に言えば、もし俺があれだけ勢いを持っていたら、154ですぐにビッグファイトに行っていただろうな。俺はそういうタイプなんだと思う。実際、対戦に“イエス”と答えたのは俺だけだったんだ。」
「147のとき、俺が逃げてるって言ってた奴らがたくさんいたけど、そもそもそのときは正式なオファーなんて一度もなかった。実際にこの試合がどちらかに提案されたときは、いつだって俺が“イエス”と答えてきたんだ。だから“逃げてる”なんて言葉を俺に当てはめるのはおかしい。もしその言葉を使いたいなら、彼のほうに使うべきだろう。俺はそんなこと気にしない。でも俺に“逃げた”なんて言うのは筋が通らない。だって俺は“イエス”と言ってるんだから。」
Keith Idecは『ザ・リング・マガジン』の上級ライター兼コラムニストである。X(旧Twitter)では @idecboxing で連絡できる。