ヴァージル・オルティスは土曜夜、ついに
ジャロン「ブーツ」エニスとの対戦を次戦で望んでいると改めて強調した。
しかし、WBC暫定スーパーウェルター級王者であるオルティスは、もし両陣営の
プロモーターが2026年初頭の対戦に向けて合意できない場合、他の魅力的で意味のある試合を受ける用意があるとも明確にした。オルティスはDAZN幹部が2月28日にラスベガスでの対戦を期待しているエニスに代わる候補として、最も実績のある相手――テレンス・クロフォード――の名を挙げた。
テキサス州グランドプレーリー出身のオルティスとマネージャーのリック・ミリジアンは、同じくテキサス州フォートワースのディッキーズ・アリーナで
オルティスがエリクソン・ルビンを2ラウンドでKOした後、クロフォードが支配した元ウェルター級王者を次の潜在的な対戦相手としても示唆した。
「俺は最高の相手と戦うためにここにいるんだ」 とオルティスは試合後の記者会見で語った。 「誰が相手でも構わない。次がブーツでもいいし、(エロール)・スペンスでもいい。クロフォードでも、彼がまだその気なら構わない。だって、ずっと前からその試合を望んでいたからね。今でも実現すれば最高の試合になると思うよ。俺は自分のやるべきことをやり続ける。それが俺らしい戦い方なんだ。」
クロフォード(42勝0敗、31KO)は『The Ring』誌のパウンド・フォー・パウンド(P4P)ランキングで1位に立ち、
9月13日にラスベガスでカネロ・アルバレスを破り、スーパーミドル級(168ポンド)の4団体統一王者となったあと、ジュニアミドル級(154ポンド)には戻らないと明言している。
オルティス(24勝0敗、22KO)はWBC暫定154ポンド王座を保持し、
『The Ring』誌のジュニアミドル級王座ランキングでは1位の挑戦者である。27歳のオルティスは、クロフォードに挑むために階級を上げるかどうかについては明言しなかった。
一方、ミリジアンは日曜、自身のInstagramで、オルティスが次戦でスペンスと対戦する可能性を示唆した。舞台はテキサス決戦となるダラス・カウボーイズの本拠地AT&Tスタジアム(アーリントン)を想定している。オルティスは、2023年7月にラスベガスのT-モバイル・アリーナでクロフォードに3度倒され、9ラウンドTKOで敗れる前、デソト(テキサス州)出身のスペンスとの一戦をその巨大な会場で望んでいた。
スペンス(28勝1敗、22KO)は元IBF/WBA/WBCウェルター級統一王者であり、クロフォードに敗れて以来試合をしていない。
「オルティス対スペンスをカウボーイ・スタジアムで――史上最大のテキサス決戦になる」 とミリジアンは書いた。 「そして(ジャーメル)・チャーロ対ブーツをセミメインにして、勝者同士がその後対戦するというのも悪くない。(火の絵文字)理にかなってるだろ?チャーロとブーツはどちらも以前オルティス戦を断ったんだから。」
ミリジアンはさらに、オルティスのプロモーターであるオスカー・デ・ラ・ホーヤと、ゴールデンボーイ・プロモーションズ社長エリック・ゴメスの「承認」を得る必要があるとも付け加えた。DAZN幹部は、独占配信契約を通じてゴールデンボーイの事業を主に支えており、デ・ラ・ホーヤとゴメスに対し、オルティスの次戦はエニス戦であることを望むと伝えている。
チャーロもまた、2年以上リングから遠ざかっている元ジュニアミドル級4団体統一王者である。ヒューストン出身のチャーロ(35勝2敗1分、19KO)は、2023年9月にラスベガスのT-モバイル・アリーナでアルバレスと対戦し、『The Ring』誌、IBF、WBA、WBC、WBOの168ポンド王座を懸けた一戦で大差の判定負けを喫した。そのアルバレスは後に
クロフォードに敗れた。
チャーロとスペンスは土曜夜、オルティスが『ザ・リング』誌154ポンド級5位のエリクソン・ルビン(27勝3敗、19KO)を破る試合をリングサイドで観戦していた。その夜、エニスとチャーロが話し合い、最終的に握手を交わす映像がSNS上で拡散された。
「チャーロとやり取りしてたよ」 とエニスは『ザ・リング・マガジン』に語った。 「彼に言ったんだ。“電話のそばにいろよ、もしかしたら出番があるかもしれないからな”ってね。」
Keith Idecは『ザ・リング』のシニアライターおよびコラムニストである。X(旧Twitter)@
idecboxingで連絡可能。