試合前後を通じて、ザイアスは一貫してオルティスに挑発的な言動を見せていた。
これに対しオルティス(23勝0敗、21KO)は金曜日、計算されたコメントで応戦した。
「まず最初に、勝利と世界王者獲得おめでとう」とオルティスはSNSに投稿する。「いずれは君がそうなると思っていたから、驚きはないよ。でも正直に言わせてもらう――君は“プレゼント”をもらったんだ。俺の直近2人の対戦相手は、この階級のトップ10だった。君が今戦った相手は33勝4敗の戦績だったが、ランキングでやっとトップ15にかすった程度だ。全部事実だが、反論したければどうぞ。
もし俺が君の相手に勝って世界タイトルを取っていたら、今頃みんなからボロクソに叩かれていただろう。でも君なら大丈夫だ、なぜなら君は若いし、今はそこまで大きな期待もされていない。俺たちはレベルが違うんだよ。」
「俺が21歳だった2019年に戦ったアントニオ・オロスコ戦――彼の唯一の敗北は世界王者相手のものだった――その試合の方が、君の今回の試合よりずっと厳しかったよ。年齢で何を成し遂げたかを語りたいなら、そこも比べてみてくれ。それに、君の前回の試合と俺の試合とのもう一つの大きな違いは、明らかにスキルでも注目度でも上だった俺の
イスラエル・マドリモフ戦が、なぜか空位の王座戦として認定されなかったことだ。まるでその王座が誰かのために“取っておかれていた”かのようだな。
君は俺が何も達成していないって好きなだけ言えばいい。でも俺は、君より確実に多くを証明してきた。すでに何人もの、のちに世界王者になった相手を倒してきたんだ……そのベルト、大事にしておけよ。」
ザイアスの返答は短く、そして痛烈だった。
「言い訳は全部自分の胸にしまっておけ、兄弟。世界チャンピオンになってから話しかけてくれ。」
この確執が本格的に火を吹いたのは昨年末のことだった。
オルティスとジャロン・エニスの対戦が12月に頓挫し、ザイアスは土壇場でのオファーを受け入れたとされるが、最終的にオルティスは元世界王者イスラエル・マドリモフとの試合を選択した。
オルティスはこの試合でマドリモフに判定勝ちを収め、WBCインターコンチネンタル154ポンド王座を防衛。その後、右手の手術を受けた。
一方のザイアスは、今年後半
に地元プエルトリコでの初防衛戦に向けて動き出しているようだ。
Manouk Akopyanは『ザ・リング』誌の主任ライター。X(旧Twitter)およびInstagramで @ManoukAkopyan をフォロー。