ジェシー「バム」ロドリゲスとロバート・ガルシアは、「モンスター」を照準に捉える。
ロドリゲスは、わずか25歳にしてボクシング界屈指の才能へと急成長する。二階級統一王者であり、
115ポンドでは『The Ring』誌、WBA、WBC、WBOの王座を保持する。
サンア140トニオ出身のロドリゲスには、ジュニアバンタム級、そして将来的にはバンタム級で片付けるべき仕事が残るものの、ガルシアは、自慢の教え子が122ポンド完全統一王者・
井上尚弥と対戦するのは「起きるかどうか」ではなく、「いつか」の問題だと考える。
「自分からこの試合を追いかけているわけではないが、この試合は実現する」とガルシアは、DAZNで配信される最新回の『インサイド・ザ・リング』で語る。「そこにある話だ。なぜ実現しない? いま交渉しているわけでも、動いているわけでもない。だが、[サウジアラビアで]中谷潤人と井上が戦った後、サウジの人たちから電話がかかってきて、『この試合はどうなっている? 実現するのか?』と聞かれた。SNSでも話題はバム対井上一色で、メインイベントの話題すら出ていなかった。この試合は実現する」。
ロドリゲスは直近の試合でWBA王座をコレクションに加える。11月22日、サウジアラビア・リヤドで行われた
「ザ・リングIV:ナイト・オブ・ザ・チャンピオンズ」において、
フェルナンド・マルティネスを10回TKOで圧倒する。同一階級で実現すれば、ロドリゲス対井上は、ボクシング界で組める試合の中でも最高、あるいは最高級の一戦だと主張する十分以上の根拠がある。それでも、パウンド・フォー・パウンド級の両雄が拳を交えるまでには、なお越えるべきハードルが残る。
まず、日本の井上(32勝無敗、27KO)は、リング誌パウンド・フォー・パウンド2位として、同6位の同胞・
中谷潤人(32勝無敗、24KO)とのスーパーファイトを控える。両者は12月27日、リヤドで同一興行に勝利し、その対決を確実なものとする。
ガルシアは以前、ロドリゲスと中谷の対戦もいずれ実現すると語っていた。
さらにガルシアは、現在の焦点はリング誌
パウンド・フォー・パウンド3位のロドリゲス(23勝無敗、16KO)が115ポンド級の全王座を統一することにあると付け加える。その場合、次はIBF王者
ウィリバルド・ガルシアとの対戦となる。リング誌の2024年「トレーナー・オブ・ザ・イヤー」に選ばれたガルシアは、ロドリゲスが4月または5月に、メキシコのガルシア(23勝6敗2分、13KO)と完全統一戦を行う可能性があるとも明かす。
ロドリゲスが階級を上げる際には、ガルシアはダイナミックなサウスポーである教え子が、バンタム級で少なくとも複数試合を戦うことを望む。その場合、井上や中谷との対戦が現実的になるまでに、少なくとも3試合をこなすことになる見通しである。
ただしガルシアは、もし機会が訪れれば、教え子が井上との対戦にいきなり踏み込むこともいとわないと語る。
「バムに『その試合がある』と伝えれば、すぐに122ポンドへ行くだろう」とガルシアは言う。「彼は気にしない。バムは誰とでも戦いたがる」。