ジェシー“バム”ロドリゲスは土曜夜、なぜ自分がスーパーフライ級最強であるかをあらためて示す。
無敗のサンアントニオ出身ロドリゲスは
フェルナンド・マルティネスを完全に支配し、サウジアラビア・リヤドのANBアリーナで行う115ポンド級の王座統一戦を10ラウンドKOで制する。ロドリゲスはリング誌、WBC、WBOの王座を防衛し、「
ザ・リングIV:ナイト・オブ・ザ・チャンピオンズ」PPVカードでアルゼンチンのマルティネスからWBA王座を奪う。
ロドリゲスは第10ラウンド残り1分45秒、左を叩き込んでマルティネスを背中から真っ直ぐ倒すまで、最初の9ラウンドをすべて取っていたのは間違いない。マルティネスは立ち上がれず、エドワード・コランテス主審が1分25秒でダメージの大きい元王者をテンカウントで沈める。
ロドリゲス(23勝0敗、16KO)は、バンタム級へ階級を上げる前にこの階級での“完全統一王者”になることを望んでいる。25歳でリング誌PFP6位のロドリゲスは
、IBF王者ウィリバルド・ガルシア・ペレスと、元フライ級&ライトフライ級王者・寺地拳四朗が12月27日にリヤドで対戦する勝者と戦いたいと
ザ・リングに語っている。
ロドリゲスは、リング誌スーパーフライ級1位のマルティネス(18勝1敗、9KO)戦と同様に、ガルシア・ペレスでも
寺地でも大きく有利と見られるだろう。
ロドリゲスが終わらせる一発を打ち込むまでは、試合はやや退屈な展開になっていた。
第8ラウンドを完全に支配したロドリゲスは、第9ラウンド残り45秒あたりで左を当て、マルティネスを後ろにふらつかせてコーナーへ追い込む。その頃には、意気消沈したマルティネスはすでにボロボロの状態だった。
第7ラウンド終盤、ロドリゲスはボディ打ちでマルティネスを効かせたように見え、その3分間では顔面にもさまざまな左を決める。
第6ラウンドになると試合は淡白になり、ロドリゲスが難なくマルティネスを分解し続ける。元王者マルティネスはワンサイドの展開に不満を漏らし、血を流す鼻が気になると訴える。
ロドリゲスは第5ラウンドも主導権を保ち、楽に戦う。マルティネスは攻撃が組み立てられず、この頃には気持ちが折れかけているように見える。
第4ラウンドでは、ロドリゲスが前へ出続け、頭部とボディを打ち分ける。スピード、スキル、パワーのすべてがロドリゲス優位で、マルティネスはこの時点で鼻から激しく出血していた。
第3ラウンドではロドリゲスの左アッパーがマルティネスをとらえる。第2ラウンドではロドリゲスがボディへの右を決め、マルティネスに警戒心を抱かせる。マルティネスは前進を止めようとするが、止めることはできない。
第1ラウンド残り1分40秒あたりで、マルティネスは大きな右を当てるが、ロドリゲスはしっかり耐える。
コンピュボックス統計:ロドリゲスはフェルナンド・マルティネスを完全に支配し、まさに“マスタークラス”の内容を見せた。ロドリゲスは717発中276発(38%)をヒットさせ、マルティネスは520発中131発(25%)。ロドリゲスはパワーパンチ492発中232発(47%)を着弾させている。試合を終わらせたのは、第10ラウンド1分25秒の強烈な左だった。
Keith Idecはザ・リングの上級ライター兼コラムニストで、Xでは @
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