セバスチャン・ファンドラは、
キース・サーマンがアマチュアでもプロでも戦ってきた中で最も背の高い相手になる。
アンドラーデの身長は6フィート1インチで、ファンドラより5インチ低い。しかしサーマンは、スキル面ではアンドラーデの方が上だと見る。
ロードアイランド州プロビデンス出身の元スーパーウェルター級&ミドル級王者アンドラーデは、アマチュアでの最後の3戦すべてでサーマンに勝利した。サーマンにとってアンドラーデへの最後の敗戦は2008年米国オリンピック代表の座を懸けた試合であり、その結果、望んでいたよりも早くプロデビューを余儀なくされた。
「“ブー・ブー”アンドラーデは本当に才能のある選手だった」サーマンは
『ザ・リング』に語った。「自分の経歴とバックグラウンドを踏まえると、ファンドラは障害物にすぎない。彼は自然の怪物だ。でも、デメトリアス・アンドラーデのようなオリンピック級の才能かといえば、そうではないと言える。だからこそ、ティーンエージャーの頃からプロになるまで世界のトップファイターたちと拳を交えてきたキース“ワンタイム”サーマンに自信があるんだ。今の自分は“小さな機関車”みたいなもんさ。“できる、できる、できる”って言いながら前に進む。そして炎の中に踏み込んで、無傷で戻ってくるつもりだ。」
身長5フィート8インチ(約173センチ)のサーマンは、10インチほどの身長差を背負って10月25日にWBCスーパーウェルター級王座を懸けてファンドラと拳を交える。フロリダ州クリアウォーター出身の元WBA/WBCウェルター級王者サーマン(36歳)は、戦績23勝1敗1分(15KO)のファンドラより9歳年上でもある。
「身長6フィート6インチのサウスポーで、今のボクシング界で最長クラスのジャブを持つ男だ」サーマンは言った。
「全17階級を見渡しても、彼は最も背の高いチャンピオンだ。南部バプテストの血が騒ぐのか、どうしても“ダビデ対ゴリアテ”を思い浮かべてしまう。相手は巨人だ。でもなぜか、自分を信じる気持ちは止められない。自分を信じているんだ。」
サーマンの自信とは裏腹に、ブックメーカーのドラフトキングスは、このPBC(プレミア・ボクシング・チャンピオンズ)主催のPPVメインイベント(会場はラスベガスのMGMグランド・ガーデン・アリーナ)で、ファンドラを4対1の本命に設定している。
ファンドラはキャリア初期にライトヘビー級で1戦した以外、9年間ずっとスーパーウェルター級(154ポンド前後)で戦い続けてきた。カリフォルニア州コーチェラ出身の彼は、2023年4月にブライアン・メンドサに7回KO負けを喫して以降、3連勝を飾っている。
サーマン(31勝1敗、23KO、1無効試合)が154ポンドのリミットで戦ったのは一度きりで、それは前戦だった。
彼はオーストラリア・シドニーで3月12日、地元のブロック・ジャービス(23勝2敗、21KO)を3回TKOで下したが、ファンドラはそれとは比べ物にならないほど手強い相手だ。
Keith Idecは『ザ・リング』のシニアライター兼コラムニストである。Xでは @idecboxing で連絡できる。