セバスチャン・フンドラは、2か月前の再戦前に
ティム・ツォイの様子に「何かがおかしい」と感じる。
フンドラは、ラスベガスでの試合週に元WBO世界スーパーウェルター級王者ツォイを悩ませていたものが何だったのか正確には分からない。ただ何であれ、それが7月19日にMGMグランド・ガーデン・アリーナで行われた自身のWBC世界スーパーウェルター級王座戦でツォイに悪影響を与えたと考える。
10月25日にキース・サーマンと対戦するフンドラは、第8ラウンド開始のゴングに応じなかったツォイを退け、再戦をテクニカルノックアウトで制した。ツォイは初回にダウンを喫し、試合が突然終了した時点で、3人の採点全てで69-63と大差をつけられていた。
落胆したオーストラリア人ツォイは試合後、
フンドラの 容赦ないな攻めに消耗させられ、自分が何をしても足りないと感じたことを認める。
「余計なことは全部無視して集中しないといけない。自分が何を求めていて、何をしているのかに集中し続けることだ」とフンドラは『ザ・リング』に語る。「俺たちの試合週、どちらの試合週も、彼の頭をふさいでいる何かがあった。そして、それは向かい合ったときや、やり取りをしたときに見えたんだ。
彼が何かに悩んでいるのが見えた。そして繰り返すが、これはワールドシリーズなんだ。そんなことをしてはいけない。それは試合に持ち込むミスになるんだ。」
10月19日にツォイを壊したのは
バ フラム・ムルタザリエフだとされがちだが、フンドラは自分こそが初戦でツォイを変えた相手だと感じている。
フンドラは2024年3月、激しい流血戦をスプリットデシジョンで制した。ツォイ(25勝3敗、18KO)は、第2ラウンド終盤に偶然頭をフンドラの肘にぶつけ、髪の生え際中央に大きな裂傷を負いながらも10ラウンドを戦い抜いた。
ロシアのムルタザリエフ(23勝無敗、17KO)は、ツォイを計4度ダウンさせた。第2ラウンドに3度、第3ラウンドに1度倒し、7対1の大本命としてリングに上がったツォイを圧倒してIBF世界スーパーウェルター級王座を守り抜いた。
「彼らはあの初戦のあと、一生ファイトに対する考え方が変わると思う。彼は確かに初戦でかなりのダメージを負った。ムルタザリエフ戦ではそこまでダメージを受けたとは思わない。ただし、あの初戦のあとだからこそ、陣営も彼自身も心配するようになる。ムルタザリエフ戦の第1ラウンドの出だしを見れば分かる。まったく集中できていなかった。カットを気にして触っていたのが見えた。そして多くの人はいまだに俺にその功績を認めたがらないんだ。」とフンドラは語った。
フンドラ(23勝1敗1分、15KO/カリフォルニア州コーチェラ)と、サーマン(31勝1敗、23KO、1NC/フロリダ州クリアウォーター)が、プレミア・ボクシング・チャンピオンズのPPV興行でメインを務める。ドラフトキングスのオッズでは
、元WBA/WBC世界ウェルター級王者サーマンに対し、フンドラが4対1以上の本命とされている。Keith Idecは『ザ・リング』の上級ライター兼コラムニスト。Xでは @idecboxing で連絡できる。