リチャードソン・ヒッチンズは、2026年に誰と拳を交えたいのかをはっきりと認識する。
数日前、IBF140ポンド級王者であるヒッチンズは、マディソン・スクエア・ガーデンで
キーショーン・デービスと対峙する。穏やかな挨拶を交わすことなく、罵声と挑発の言葉を浴びせ合う形となり、ヒッチンズは新たなライバルに対し、リングの上で決着をつけようと告げる。
「2026年に実現させよう」と、ヒッチンズはデービスに語る。「実現できる」。
続いてデービス(13勝0敗、9KO、1無効試合)は、6月7日に地元バージニア州ノーフォークのスコープ・アリーナで、エドウィン・デ・ロス・サントスを相手に凱旋防衛戦を行う予定だった。しかし、デービスがライト級リミットの135ポンドを4.3ポンド超過したため、
デ・ロス・サントス陣営は試合から撤退する判断を下す。それ以降、デービスは表舞台から距離を置いた状態が続いているが、今後はジュニアウェルター級で戦うことを明かす。
一方のヒッチンズ(20勝0敗、8KO)は、デービスより数カ月早く初の世界王座を獲得している。1年前、プエルトリコのサンフアンにあるコリセオ・ロベルト・クレメンテでリアム・パロを下し、王座に就く。
28歳のヒッチンズは6月14日、マディソン・スクエア・ガーデン内シアターでジョージ・カンボソス・ジュニアを相手に8回TKO勝ちを収め、ベルトの防衛に成功する。次戦は2026年の第1四半期に予定されている。
ヒッチンズとデービスは、長年にわたり互いを知る間柄だ。レベルアップを目指す中で、数え切れないほどのラウンドをスパーリングで共にしてきた。そうした過去のスパーリング経験こそが、将来的な対戦に対するヒッチンズの自信の源となっている。
「アイツがガキの頃からずっと叩きのめしてきた」と、ヒッチンズは語る。「簡単に片付ける」。