アンディ・クルスが次にリングに上がるとき、それが初の世界タイトル挑戦となる可能性がある。
クルスのプロモーターであるマッチルーム・ボクシングのエディ・ハーンは、IBFライト級王者
レイモンド・ムラタラとの試合を実現させるために動いていると述べた。クルスはムラタラのタイトルに対する指名挑戦者である。
「その試合に向けて交渉中である」とハーンは
『ザ・リング・マガジン』に語った。「トゥルキ・アル・シェイク閣下もこの試合を望んでいる。素晴らしいカードだ。ライト級戦線は現在とても活発になっているので、この試合を実現させる用意は整っており、アンディに世界王座挑戦のチャンスを与えたいと思っている。」
2021年東京五輪の金メダリストであるクルス(6勝0敗3KO)は、6月14日に行われたIBF挑戦者決定戦で
三代大訓を5ラウンドTKOで破り、指名挑戦権を獲得した。
ムラタラ(23勝0敗17KO)は、5月10日に
ザウル・アブドゥラエフを相手に圧倒的な判定勝利を収め、IBFライト級暫定王者となり、その後6月5日にウクライナの元3階級制覇王者で2度のオリンピック金メダリストでもあるワシル・ロマチェンコが
引退を表明したことで、正規王者に昇格した。
またハーンは、28歳のムラタラが自主防衛戦を行う可能性もあると以前に示唆している。もしムラタラが自主防衛を選択する場合、クルス(29歳)はIBFタイトル挑戦前に暫定的な試合を挟むことになるとハーンは説明した。さらにアラルシェイク氏は、11月にサウジアラビアでクルス対WBCライト級暫定王者ウィリアム・セペダの試合を実現させたい意向も示している。
セペダ(33勝0敗27KO)は、7月12日に
ニューヨークのルイ・アームストロング・スタジアムで開催されるDAZNのPPVイベント「Ring III」の共同メインイベントで、WBCライト級王者シャクール・スティーブンソン(23勝0敗11KO)と対戦する予定である。