レイモンド・ムラタラは土曜夜、オッズメーカーと
アンディ・クルスの予想を覆した。
IBFライト級王者でありながらアンダードッグと見られていたムラタラは、激しい攻防が続く一戦を通して意欲的なキューバ人挑戦者にプレッシャーをかけ続け、より強いパンチを安定して当て、多数判定勝ちでフォンテーヌブロー・ラスベガスのリング上で王座を守った。
クルスは主に下がりながらカウンターで応戦し、巧みに戦ったものの、ジャッジのティム・チータムは118-110、スティーブ・ワイズフェルドは116-112で、いずれも王者ムラタラを支持した。
一方、マックス・デ・ルカは、終始拮抗した内容だったこの試合を114-114の引き分けと採点した。
29歳のムラタラは、今回が135ポンド級王座の初防衛戦であった。カリフォルニア州フォンタナ出身のムラタラは、5月10日にサンディエゴでロシアの
ザウル・アブドゥラエフに判定勝ちして暫定王座を獲得後、数週間して
元王者ワシリー・ロマチェンコが引退したことにより正規王者へ昇格していた。クルス(6勝1敗、3KO)は初めて10回戦を超える試合を経験したが、優れたコンディションを武器に王座ラウンドでも巧みに戦った。2021年五輪金メダリストであるクルスは、それでも世界王者になるという挑戦を阻まれる結果となった。
最終ゴングが鳴った時点では、DAZNメインイベントの採点は、チータムのスコアほど大差にはならないだろうという印象が強かった。
12回残り1分を切った場面で、ムラタラの右がクルスを後退させる。そこに至るまでに、強打の王者も挑戦者も、決定的なダメージを受けることはないと明らかになっていた。
11回開始から45秒、ムラタラの強烈な左がクルスに体勢を立て直させ、プレッシャーは最後まで有効に機能していた。
10回には両者がインファイトで短いパンチを応酬し、それぞれに見せ場があった。クルスは至近距離で放った右でムラタラを後退させ、観客の注目を集める。
9回開始から約40秒、クルスの右がムラタラを捉える。8回残り1分弱ではムラタラの右アッパーがヒットし、7回残り約30秒には強烈な右でクルスに首を振らせた。
6回、ムラタラが前進する中で、クルスは強い右と左を打ち続ける。
競り合った5回残り約1分10秒、ムラタラはクルスの右をものともせず前に出る。4回残り1分強の打ち合いでは、クルスの右の方がより強く当たった。
コンピュボックスによれば、ムラタラが5発/34発に終わった初回を除き、2回から12回までの各ラウンドで2桁のヒット数を記録した。
クルスは全ラウンドで少なくとも12発をヒットさせている。
最終集計では、総ヒット数はクルスが176発でムラタラを1発上回った。ジャブではクルスが14発多い77-63、パワーパンチではムラタラが13発多い112-99であった。
Keith Idec は『ザ・リング』のシニアライター兼コラムニストであり、Xでは@idecboxingで連絡を取ることができる。