パディ・ドノバンは、土曜日夜にウィンザー・パークで行われるIBF世界ウェルター級王座決定戦で
ルイス・クロッカーのキャリアを終わらせると誓った。
両者の再戦は、ドノバンが
クロッカーをゴング後のパンチで倒したとマーカス・マクドネル主審が判断し、失格となった一戦からわずか6か月後に実現する。
この裁定によりドノバンは涙を流し、自身のキャリアにおいて初めて、そして唯一の黒星が公式に記録された。しかし、
IBFが再戦を命じたことで、彼は即座に雪辱の機会を与えられた。
さらに、
ジャロン・エニスが階級を上げたことで147ポンドの王座を返上したため、IBFはこの試合を空位となっていたウェルター級王座決定戦として認めた。
ドノバン(14勝1敗、11KO)は、前回の試合でストップがかかる時点で3人のジャッジ全員の採点でリードしており、試合内容の優位性から再戦では大きな本命視されている。この試合は
DAZNで生中継される。
木曜日にベルファストで行われた最終記者会見で、リムリック出身の26歳は、クロッカー(21勝無敗、11KO)に引退を決断させるほどの決定的な勝利を収めると断言した。
「今こそ自分の時だ」とドノバンは語った。「ジムで猛烈に努力を重ねてきた。自信は最高潮に達しているし、土曜の夜に自分の実力を証明する。
ルイスがどんな人間か、彼の全てを把握している。彼の考え方も動きも、まるで本を読むように理解できる。
土曜日にクロッカーのキャリアに終止符を打つ。ルイス・クロッカーを止める。
ルイスは良い選手で、多くの長所を持っているが、同時に多くのミスを犯す。その隙を突けると確信している。自分の方が優れたパンチャーであり、より高いスキル、より強いハート、そしてスタミナを持っている。
あらゆる面で自分はルイスを上回っている。早くリングに駆け寄り、彼と向かい合うのが待ちきれない。」
もしドノバンが、2018年にカール・フランプトンがルーク・ジャクソンに勝利して世界タイトルを獲得した舞台でもある、2万人収容のウィンザー・パークで勝利を収めれば、彼はトレーナーであるアンディ・リーにとって初の世界王者となる。しかもその勝利は、彼が2019年10月にプロデビューを果たした街で達成されることになる。
彼は続けて語った。「アマチュア時代から素晴らしい旅路を歩んできた。自分はベルファストでプロデビューを果たし、これで実に7度目のベルファストでの試合になる。
ほとんどここを自分のホームのようにしてきた。再び戻ってこられて嬉しいし、ベルファストには世界最高のファンがいる。自分を応援してくれるにせよ、敵に回るにせよ、スタジアムは常に熱狂に包まれる。ここで世界タイトルを懸けて戦えるのは夢の実現だ。」
熱狂的な地元の声援を背に戦うベルファスト出身のクロッカーが、土曜の夜に世界王者としてリングを降りると予想している者は、彼のチーム以外にはほとんど存在しない。だが、最終的な試合予想について語る際、クロッカー自身は同様に強気な姿勢を貫いた。
「今こそ懐疑的な人々を黙らせる」とクロッカーは語った。「自分は前回よりもはるかに強いファイターになっている。パディ・ドノバンをKOで倒すと信じて疑わない。
今回は運命が自分に味方していると感じている。2万人の観衆の前で世界タイトルを懸けて戦う。誰がこんな舞台を夢見ただろうか。土曜の夜が待ちきれない。これは少年時代からの夢だ。
前回の試合も結果にかかわらず大舞台だったが、今回こそ最高峰であり、ボクシングを始めた目的そのものだ。」