エディ・ハーンは、
ルイス・クロッカーとパディ・ドノバンによる再戦を、ウィンザー・パークの屋外で開催することでアイルランド政府との合意が「ほぼ間近」に迫っていると明かした。
このアイルランド人ウェルター級ボクサー2人には、3月1日にベルファストで行われた物議を醸すIBF最終挑戦者決定戦を受けて、IBFから再戦の指令が下されている。
あの夜、ドノバンは判定で大きくリードを築いていたが、第8ラウンド終了のゴング後に相手を倒したとして、
レフェリーのマーカス・マクドネルにより失格処分となった。
その後、
ドノバン陣営の抗議を受けて、IBFは再戦を命じる決定を下し、どちらが次の147ポンド(ウェルター級)王座挑戦権を獲得するかを改めて決めることとなった。
しかし、現在の王者ジャロン・エニスが
王座を返上してジュニアミドル級へ転向する見通しが報じられたことで、クロッカー対ドノバン第2戦は最終挑戦者決定戦ではなく、世界タイトルマッチとして行われる可能性が高まっている。
先月
「ザ・リング・マガジン」が報じた通り、この動きにより試合はウィンザー・パーク(収容人数2万5,000人)で開催される可能性が浮上した。当初、プロモーターのハーンは再戦をオデッセイ・アリーナで行う意向を示していたが、状況が変わったことで新たな舞台が視野に入っている。
そして今週、「ザ・リング・マガジン」のインタビューに再び応じたマッチルーム代表のハーンは、アイルランド政府との協議が順調に進んでいることを明かし、ウィンザー・パークでの初の“アイルランド人同士による世界タイトルマッチ”実現に向けて、契約が間もなくまとまる可能性があると語った。
彼は次のように語った。「現地の政府と協議を重ねていて、ベルファストで象徴的な瞬間を生み出せるところまで、かなり近づいている。なんとか実現させたいと思っている。」
「“ブーツ”(ジャロン・エニス)が154ポンドに階級を上げる可能性がある中で、ルイス・クロッカー対パディ・ドノバンの試合がIBF世界ウェルター級タイトル戦になる見込みだ。アイルランド人同士でウェルター級の世界タイトルを懸けて戦うなんて、いつまた実現するかわからない。それほど大きな意味を持つ試合で、だからこそオデッセイ・アリーナではなくウィンザー・パークでやるべきだと考えたんだ。」
「続報を楽しみにしていてほしい。クロッカー対ドノバンの再戦は実現するし、“ブーツ”が最終的にどうするかを決めれば、その試合が世界タイトルマッチになる可能性は高いと見ている。もしそうなれば、とんでもないビッグファイトになるだろうね。」