IBF(国際ボクシング連盟)は、スーパーミドル級4団体統一王者カネロ・アルバレスの次なる指名挑戦者決定を急いでいる。
同機関は、キューバ出身の
オスレイス・イグレシアス(13勝無敗、12KO)とロシアのウラジミール・シシキン(16勝1敗、10KO)の勝者を、次期IBF指名挑戦者とすることを承認した。
イグレシアスのプロモーターであり、アイ・オブ・ザ・タイガー・マネージメントの代表を務めるカミーユ・エステファン氏は金曜日、『ザ・リング・マガジン』に対し、シシキンのプロモーターであるドミトリー・サリタ氏と交渉を進めており、7月にカナダでの試合開催を目指していると語った。
「できるだけ早くこの試合を実現させたい」とエステファン氏は
『ザ・リング・マガジン』語った。「IBFからこの試合に興味があるかと打診があり、現在サリタ氏と交渉中だ。うまくまとまることを願っている。IBFにおける1位というのは常に指名挑戦者の地位を意味する。私はイグレシアスがシシキン、そして他の全員をノックアウトすると信じている。我々は今やるべきことを続けていけばいい。プレッシャーをかけ、イグレシアスをアクティブに保ち、彼の実力を示すだけだ。」
「ファンは彼がビッグファイトに出るのを望んでいるし、我々はその舞台に連れていくつもりだ。イグレシアスがいかに危険で対戦を避けられているかは誰もが知っている。もはや相手は逃げられない段階に来ている。だからこそ、シシキンに勝てば非常に有利な立場に立てる。」
イグレシアスは現在
『The Ring』誌のスーパーミドル級ランキングで3位。27歳のサウスポーで、過去14カ月の間にマルセロ・コセレス、エフゲニー・シュヴェデンコ、セナ・アグベコ、ペトロ・イヴァノフといった相手を計9ラウンド以内に全てKOで下している。
一方、シシキンは『The Ring』誌の同階級7位で、直近では2023年10月に空位だったIBF王座をかけてウィリアム・スカルと対戦し、判定で敗れている。スカルはこの勝利で評価を高めたものの、その後のカネロ戦では精彩を欠いた。
カネロは2023年、スカルとの指名試合を回避してエドガー・ベルランガとの試合を選択するため、IBF王座を返上している。
エステファン氏はまた、スーパーミドル級の強打者で『The Ring』誌で同階級1位にランクされているクリスチャン・エンビリ(28勝無敗、23KO)のプロモーターでもある。ムビリは6月27日にマチェイ・スレッキ(33勝3敗、13KO)とのWBC暫定王座戦に臨む予定である。
エンビリとイグレシアスが着実に評価と発言力を高めていく中で、エステファン氏は「市場を支配しつつある」と語っている。カネロが予定している
9月のテレンス・クロフォード戦の後、両選手が次なる対戦候補に浮上する可能性も高まっているという。
Manouk Akopyanは『ザ・リング・マガジン』の主任ライターである。X(旧Twitter)およびInstagramでは@ManoukAkopyanで連絡可能。