よくある表現だが、
テレンス・クロフォードはそれが真実であってほしいと願っている。
「大きければ大きいほど、倒れたときの衝撃も大きい。」
今後数カ月、クロフォードは食事を抜くこともなく、ウエイトルームでのトレーニングにもさらに力を入れるつもりだ。ただ、どれだけ筋肉をつけたとしても、9月に対戦予定の
カネロ・アルバレスのサイズ面での優位は明らかだ。
「階級には理由がある」――この言葉はよく耳にする。そして結局のところ、サイズは重要なのだと。しかし、クロフォードはその考えを完全には信じていない。スーパーミドル級に上げる彼にとって、アルバレスのサイズとパワーは大きな壁となるのか?その答えを確かめる唯一の方法は、実際にリングに上がって確かめることだ。
「だからこそ、俺たちは実際に戦うんだ」とクロフォードはFightHub TVに語った。「体重が本当に影響するのかどうか、みんなで確かめることになる。」
アルバレス(63勝2敗2分、39KO)は
今回、非常に満足しつつも、やや苛立ちも感じている。ウィリアム・スカルに勝利したことで、彼は2階級での4団体統一王者となった。しかし、それがすべて良い結果につながったわけではない。むしろ否定的な反応のほうが目立った。
アルバレスは、相手を追い詰めてプレッシャーをかけ、大きなダメージを与えるスタイルで知られている。一方のスカルは、相手を熟知したうえで、徹底したフットワークを試合を通じて貫いた。
5月の対戦中、スカルは終始動き続け、アルバレスや観客の不満を招いた。メキシコのスターは勝利こそ収めたものの、その評価にはやや傷がついた形だ。
しかし、いつもより動きが鈍く見えたにもかかわらず、クロフォード(41勝0敗、31KO)はその点をあまり重視していない。彼の目には、アルバレスは依然として世界でも最も危険なファイターの一人であり、その人気の高さがすべてを物語っているという。
「カネロはボクシング界の顔だ」とクロフォードは続けた。「彼はテレンス・クロフォードにとって最高の相手であり、最大の試合でもある。だからこそ、もう一人の偉大な選手とリングを分かち合うこの機会をつかみたいと思っているんだ。」