ファビオ・ワードリーは、新たに手にした世界タイトルをゆっくり味わっている時間はなさそうだ。

月曜日、WBOは、オレクサンドル・ウシクがヘビー級王座を返上する意思を正式に通知したと発表した。その直後、10月25日にジョセフ・パーカーを11ラウンドTKOで下して暫定王座を獲得していたファビオ・ワードリーは、正規王者へと昇格した。

制裁団体の会長グスタボ・オリビエリによると、新王者ワードリーは、1月24日にモーゼス・イタウマがジェメイン・フランクリンに勝利した場合、イタウマとの対戦が義務付けられることになる。

「イタウマはジェメイン・フランクリンに勝てば、ワードリーの義務挑戦者になるだろう」と、オリビエリは『ザ・リング』に語った。「フランクリンはトップコンテンダーだから、彼に勝つことでイタウマは非常に強い立場に立つことになる。」

WBOのベルトを返上した理由については、リング誌、IBF、WBA、WBCのタイトルを依然として保持しているウシク（24勝0敗、15KO）がなぜWBOだけ手放したのか、現時点では不明だ。ただイタウマにとっては、むしろ追い風と言える。

すでにWBOランキング1位である20歳のイタウマは、2026年に世界タイトルを争う可能性がある。ザ・リング誌ではイタウマを9位にランクしている。

しかし今のところ、イタウマ（13勝0敗、11KO）とワードリー（20勝0敗1分、19KO）はともにベン・デイビソンの指導を受けている。さらにややこしいことに、ワードリーは最近のインタビューで、「もし同じジムの仲間と戦わざるを得ないなら、複数タイトルがかかった状況でやりたい」と語っている。