晝田瑞希は、2025年最終戦でグロリア・ガヤルドに完封判定勝利を収め、WBOおよびリング誌ジュニアバンタム級王座を土曜夜に防衛したのである。
晝田(10勝0敗、2KO)は、序盤からリズムをつかみ、ロングビーチ(カリフォルニア州)のサンダースタジオで行われたメインイベントで、主に距離を支配しながら試合を進め、ガヤルドにほとんど隙を与えなかった。
その約2時間前、『The Ring』誌および統一115ポンド王者
ジェシー「バム」ロドリゲスが
フェルナンド・ダニエル・マルティネスを10回TKOで下す鮮烈な勝利を飾ったが、その女性版とも言えるパフォーマンスを晝田も披露した。ただし晝田の場合はストップ勝ちではなく、3者とも100-90のユナニマス判定での完勝であった。
晝田は5回終盤、左の一撃でメキシコ人ファイターをぐらつかせた。また、7回までに31歳の挑戦者の顔には、晝田の正確なパンチの蓄積がはっきりと表れ、流血と疲労が色濃くにじんでいた。
終盤のストップで“感嘆符”を打ちたいところであったが、それは叶わなかった。しかし晝田は、あえて接近戦に踏み込み、2度の世界挑戦経験を持つガヤルドに対して、試合終盤の数秒でまとめ打ちを決め、危なげない勝利にさらに彩りを加えた。
マニー・ロブレスの指導を受ける晝田は、WBO王座を6度、リング誌王座を2度防衛しており、本格的な統一戦、あるいは階級転向を新年のターゲットに据えることは間違いない。2025年に精力的な戦いを続けてきただけに、彼女にとって挑むべき“真の強敵”の数は限られてきている。
その中で唯一、レアナ・クルス(11勝0敗、1KO)がSNSで祝福のメッセージを送りつつ、2026年の飛躍に意欲を示した。一方、元統一フライ級王者マーレン・エスパルサは、ヨカスタ・バジェに敗れてから8か月が経つが、未だ動きはない。
また、アデライダ・マリア・ルイスは、ガブリエラ・フンドーラの
直近の対戦相手アレクサス・クビツキと、空位のWBC王座を11月29日に争う予定である。WBA王者
ジャスミン・アルティガは12月13日に復帰予定であり、IBF王者イルマ・ガルシアは
英国のエマ・ドーランとの指名防衛戦を命じられている。